【ベイブレードバースト】狂ってしまった時計【短編集】

25時…自問する ページ25

昨日、恋人のAと海に行く約束をした。

待ち合わせ場所は駅前。

今はそこに向かっている途中、足取りがこの世
に居るのかと思うくらい軽い。

そう思いながら道を歩いていると駅前に
着いた。

恋人のAは別に時間がルーズな訳でも無く
どちらかと言えばその逆だ。

Aは時間より早く来ることが多い。

なので今日も、既に居る筈。

今日はどんな服を着て来るのだろう。

考えるだけでニヤニヤする。

あ、違う、今はAを探さねば。

やっと我に帰ると俺は周りを見始めた。

多分…いや絶対に一発で見つけられると思う。

見つけられなかったら恋人を辞めていい。

心の中で独り語りながら探していると、ある
女性と男性が目に止まった。

…Aだ、だがその横の男は？

遠目から見ても分かる、とても楽しそうな
雰囲気だ。

それも本当に恋人の様に。

すると何かが俺の心を支配した。


何故だ？Aは俺の恋人だろう？

何故だ？Aは俺のだろう？

何故だ？Aは浮気しているのか？


心の中で自問する。


返ってくる筈無いのに。


返って来ないという事実から逃げる様に俺は
Aに近付いた。

今近付いたら想いが爆発してしまうかも
しれないのに。

「…A！！」

A「は、ルーウェイ？何で君が？！」

必死に名前を呼ぶと"何で"と言われた。

約束していたのに？忘れていたのか？

「何でって…！俺とお前で約束しただろ！？
明日遊びに行こうって！」

つい、感情的になってしまう。

A「え？いつ約束した？てか、何であんま
関わりの無い君と約束するの？」

可笑しなことを言い出すA。

流石に頭にきたので言ってしまった。

「関わりが無いとは何だ？俺とお前は恋人
同士、昨日遊びに行こうと言ってきたのはお前
の方だろう？」

言い終わってからハッとした。

Aが怪訝そうな顔をしているからだ。

そしてAが口を開く。

A「何を…何を馬鹿な事を言ってるの？私
と君は恋人でも無いし約束もしてない。それに
私の恋人はこの横に居る人。」

関わらせたく無いからかAは横の男性の
名前を伏せてそう言った。

いや、そんな事はどうでもいい。

恋人同士では無い？は？何を言っているんだ？

脳内がショート寸前の俺。

そんな俺を殺す一言が次の瞬間放たれた。

A「…あのさ、気持ち悪いから金輪際
関わらないで。」

言葉も出なかった。

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リクしょーひー((

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