そばにいさせて～changmin～ (ページ8)

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久しぶりの再会ページ8

いよいよ撮影の日がやってきた。

今日まで、西野やスタッフたちはもちろんだが、すべての最終チェックを任される企画発案者のAが1番忙しかった。

不安になることもあったが、その度に、あの撮影の日の東方神起を思い出した。

あの2人と最高の仕事をしたい。

そう思うと、体の中から力が湧いてきた。

そしていつの日からか、チャンミンのバラードを聴きながら眠るようになった。

大好きなあの声に包まれるととてもよく眠れて、目覚めた時はすごく穏やかになれるのだ。

“ちゃんとぼくを見てください！”

そう言ったチャンミンを思い出しては、クスッと笑って癒されることもあった。

そうやって、多忙な日々を乗り越えてきた。

ユノとチャンミンに会うのは2週間ぶりだ。

Aは、緊張とわくわくする気持ちを抑えるために何回も深呼吸する。

『Aさん、東方神起のお2人いらっしゃいました！』

『わかった。じゃあ控え室にご案内してくれる？私もすぐにご挨拶に行くから。』

『了解です！』

絶対にいい作品にしてみせる。

そう気合を入れて、Aは2人の元へ向かった。

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『Aヌナ！』

『ユノさん！お久しぶりです。今日はよろしくお願いします。』

『こちらこそおねがいします！』

久しぶりで緊張していた気持ちが、前と変わらないユノのおかけでスーっと無くなっていく。

じゃぁ始めますね、というヘアメイクのユイにお願いねと返し、休憩ルームへ向かう。

チャンミンはあそこでコーヒーをのんでると思う！とユノが教えてくれたからだ。

部屋を覗くと、窓際に座って、外を眺めながらコーヒーを飲んでいるチャンミンが見えた。

ユノの予想通りだったことに笑ってしまったが、柔らかな陽の光に照らされたその横顔があまりに綺麗で、Aは思わず見惚れてしまった。

気配を感じたのか、急にチャンミンが振り向く。

『『あっ…』』

2人同時に声が出てしまう。

『あ、あの、お久しぶりです！今日はよろしくお願いします！』

とAが慌てて挨拶すると、チャンミンも

『お久しぶりです。こちらこそおねがいします。』

と返してくれたが、なんだか不満そうだ。

『あの…では後ほど…』

『コーヒー…』

『え？』

『一緒にのみませんか？メイクまちでヒマなんです…』

少し不安そうに聞くチャンミンにAは

『はい、ぜひ！』

とにっこり笑い、紙カップのコーヒーを手に窓際へ歩いた。