そばにいさせて～changmin～ (ページ47)

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だれが好き？ページ47

『はぁー…しあわせ…』

チャンミンはソファーで、後ろからAを抱きしめている。

昨日のAとの電話の後、しつこいくらい三橋にスケジュールを聞いた。

何かあるのか？と聞いても、なにもありませんと答えるチャンミンをじっと見ていたが、明日の夜なら少し早く終わるぞと教えてくれた。

早速、こうして会いに来たチャンミンは、ごはんを食べてからずっと、Aを離そうとしない。

流しているDVDは、目に入らないようだ。

『チャンミン、観てる？』

『見てません。ぼくはヒョンよりAさんを見たいですよ！』

今はライブの、ユノのソロパートが流れている。

『ユノさん、かっこいいのに！』

そう言うとAを抱きしめる力が強くなり、わざと耳元で話す。

『Aさん。ヒョンが好き？』

『やっ…ちょっとチャンミ…』

『言って？だれが好き？』

『…チャンミン…』

『ん？』

『…チャンミンが…好き…』

前に回されている腕をギュッと掴むと、ニヤニヤしたチャンミンが覗き込んでくる。

『Aさん。』

恥ずかしくて見れないAをもう一度、少し真剣な表情で呼ぶ。

『A…』

魔法にかかったように、チャンミンのほうを向く。

お互いを見つめ、ゆっくりと唇を重ねる。

チャンミンはそのまま、Aを横向きに座らせ、キスを落としていく。

Aはチャンミンの首元に手を置き、時おり、チャンミンの服をギュッと掴む。

その仕草に、もっとAを求める。

『んっ…』

Aから漏れた声に煽られ、キスを深くする。

唇を離しAを見ると、またあの目をしている。

だから…その目はダメだって…

そう思っていると、Aが言う。

『チャンミン、そんな目で見ないで？』

『え？』

『私が大好きって言う目！』

いたずらをしているような笑顔がかわいい。

『大好きだからしかたないです！』

チャンミンも笑って、またキスをした。

『Aさん。』

『なぁに？』

『ぼくは明日から福岡です。だから、今日は帰ります。』

『うん。』

『でも次は、もっと一緒にいたいです。』

Aを見つめる目がその言葉の意味を伝えてくるようで、Aは急に恥ずかしくなった。

いや、恥ずかしがるような年齢じゃないじゃない！と言い聞かせながら、少し熱い頬を触る。

チャンミンはそんな様子のAを見て優しく笑い、

『ただ朝まで抱きしめさせて。それだけで、ぼくは幸せですよ。』

頬を触るAの手を取り、ぎゅっと握った。