そばにいさせて～changmin～ (ページ38)

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ぼくもほしいですページ38

その視線に気づくと、Aは真鍋に向き直る。

『あの、ご挨拶が遅くなって申し訳ありません。佐藤Aと申します。先日はありがとうございました。』

『とんでもないです。眞鍋なおみです。』

お礼を言うと、なおみも笑顔を返す。

お知り合いですか？と聞く三橋に、先日助けてもらったことを話す。

Aは方向音痴だからなと呆れる西野も、なおみと挨拶を交わす。

『今日も打ち合わせですか？』

Aたちの首にかかったALL PASSを見て、なおみは尋ねる。

『今日は、ポラロイド写真を撮らせていただきに来たんです。』

今回の限定商品の企画を説明しながら、先ほど撮ったものを見せる。

『そうなんですか。実は私もあの化粧品、予約して買ったんです。』

『そうだったんですか！ありがとうございます！』

Aは素直に喜んだ。

『この写真いいですね。私も応募しようかな。』

なおみは、ずっと笑顔を崩さずに会話をし、

『これもプレゼントするんですか？』

と、ブレた写真を手に取る。

『あ、それはブレてるんでボツなんですよ。』

そう西野が言った時、ユノとチャンミンが帰って来た。

『はき心地、すごくいい！』

『これなら、ユノヒョンがじょうねつ的におどっても、もう破けないと思います。』

『え、ユノ。パンツ破けたのか？』

そう、この前ステージでやぶけちゃったのー！と笑うユノに、いつも全力な証拠だなと西野は声を掛け、ヒョン、そうなんだよ！と、2人は肩を組んでいる。

『僕は慌てましたけどね。』

三橋の眉の下がった表情に、Aは笑みを返した。

『じゃあ眞鍋さん、こちらでお願いします。』

『わかりました。すぐに手配します。』

そのやり取りを近くで聞きながら、西野とAは写真を手に取る。

『このボツの写真、どうする？』

『三橋さんにお任せしようか。』

そうだなと頷く西野に、なおみが話し掛ける。

『その写真、私にいただけませんか？』

にっこり笑うなおみを見てから、西野はAのほうを見る。

いくらボツ写真でも、むやみにあげることはできない。

世に出回らないはずの写真が流出し、後々問題になることも、芸能界では少なくないのだ。

『三橋さん、いいで…』

チームメンバーなら問題ないだろうかと、三橋に問い掛けようとすると

『ぼくもほしいです。』

Aが言い終わらないうちに、チャンミンが会話に入ってきた。