コルボ山の悪ガキ ページ13
そして、時を同じくして、一人の少年がコルボ山の険しい山道を走っている。
＿＿＿？side＿＿＿
今日の朝は日頃の疲れが溜まってか、久しぶりに昼近くまで寝てしまった。ダダンの怒号で目が覚めるなんて、最悪の一日だ。
「ふわぁ…」
止むことのない欠伸をしながら、いつもの山道を走りサボの元へ向かっている。
彼の怒号も浴びるのは勘弁なので、普段よりも足を急がせていると、少し遠くから物音がした。
───獣だろうか。
慣れた足取りで木の枝に登り、下の様子をうかがった。
『ふー、疲れた。
やっぱり海の上とは違ってきついわ』
桜色の袴を着た同い年くらいの女が、独り言をこぼしながら近くの木の根元に腰掛ける。
「おい、お前誰だ」
腰までおろした艶のある黒髪に黒い瞳、刀に袴という容姿から、この国の者でないことは容易に理解出来た。
『自ら名乗り出ずに、相手に名を聞くとは無礼だと思いませんか。
人に名を聞くならば、自分から名乗りなさい』
美しく聴き心地の良い声が紡ぐ言葉に少したじろいでしまった。
目尻の垂れたおっとりとした目付きだが、その吸い込まれるような黒い瞳からは固い意思が伝わる。
ｴｰｽ「フンッ、お前の名前になんか興味ねェよ。
とにかく、ここは俺の縄張りだから出てけ」
鉄パイプを肩に数回トントンと当て、名前も知らないソイツを睨みつける。
刹那に風がザーッと髪を揺らし、心地の良い木漏れ日が地面に降りそそいだ。
『縄張り…ですか。
しょうもない概念ですね』
「お前、さっきから人の揚げ足ばっかり取りやがって！女だからって手加減しねェぞ！
オレはオレを馬鹿にするやつを許さない！」
眼前の女の煽りに耐えられず、
鉄パイプを振り翳しながら木の枝から飛び降りる。
それと同時に、目の前の女の腕の色が変化した。
腕に衝撃が伝い、鈍い音が周囲に響く。
「!?
お前、なんで腕で受けるんだよ！
それに…」
鉄パイプが女の腕に当たった部分で二分割されていた。
刹那に起きたことが、にわかに信じられない。
「…へえ、なるほどな。
お前、只者じゃあ無さそうだな。
よし、今からもう1戦だ。素手で勝負しろ」
そして、枝から見ていた時は気づかなかった、その端整な顔立ちに思わず息を呑む。
しかしどんな相手であれ、一度向かい合った敵からはオレは逃げない。
『…いいですよ』
そう答えると、刀を近くの木に預けておれの正面で構えをとった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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ラッキーアイテム
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まゆこんぶ(プロフ) - 竜胆さん» もちろんです！また作品内にシャンクス出てくるので、その時に是非！！ (2020年10月19日 8時) (
レス) id: c3d6b9a091 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆 - 全然大丈夫です！文章力あって羨ましい…泣 シャンクスとの特訓…素振り1000回はキツイですよね苦笑 リクまたしてもいいんですか？(シャンクスに絡んだリクになりそう…ww) (2020年10月18日 10時) (レス) id: b36745faea (このIDを非表示/違反報告)
まゆこんぶ(プロフ) - 竜胆さん» 途中少し崩壊があったので大丈夫かな…って思ってたので、良かったです！！(´∀｀;)ﾎｯ またリクエストお待ちしております！ (2020年10月17日 22時) (レス) id: c3d6b9a091 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆 - まゆこんぶさん» 要望聞いてくれてありがとうございます（＾ω＾）シャンクスのオバハンキャラは読んでて吹きましたww 面白かったです！無理聞いてくれてありがとうございます！ (2020年10月17日 12時) (レス) id: b36745faea (このIDを非表示/違反報告)
竜胆 - まゆこんぶさん» 無理言ってごめんなさい！ありがとうございます(^_^) (2020年10月13日 22時) (レス) id: b36745faea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆこんぶ・さえこんぶ | 作成日時：2020年9月25日 0時
