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Aside
りょう「 本当、絵上手いよね 」
「 そりゃ、りょうくんと比べたら、誰でも上手いですよ 」
てつや「 disられてやんの 」
少しの休憩を挟んで 、また石像の前へと座り直して
デッサンの続きを始めると 同じように 、椅子を持ち出して
私の画用紙を覗き込むように座る2人。
しかも、私を挟んで下ネタから真面目な話までし出すから
気が散って仕方がない。
ウォークマンを取り出して 、イヤホンを耳へと挿せば 、
入れた瞬間に横から手が伸びてきて 片耳を取られてしまった。
「 集中させろ、こら 」
てつや「 ねぇ、俺 飯行こうって言ってる! 」
「 昨日も行ったじゃん ? 」
りょう「 いいじゃん。暇でしょ ? 」
「 はい、今私 これ描いてまーす 」
てつや「 関係なーい! 」
というと、私が持っていた鉛筆を取り上げて制止された。
大きな声で耳元で叫ぶてつやに 、これまた大きな声で
" うるさい " と返すと 、横にいたりょうに軽く叩かれた。
毎日の外食により、私が少し太ったことを コイツらは
分かっていないらしい。 女子たるもの、体重の増減は
大きな問題だ。 これ以上の、成長は許されない。
「 やっぱ今日はパス 」
てつや「 えぇ、なんで ! 」
「 太るからです 」
りょう「 偏食だからです、それは。野菜食べてください 」
未だ、渋る私に てつやが痺れを切らして 勝手に私の
鞄を持ち出して 帰る支度を始め出す。
それでも、依然立ち上がらずに てつやの方を見ていると
諦めたように 私の前にやってきて 人差し指を一本立てた。
てつや「 デザート、好きなの一個奢る。でどうだ !」
「 .. 交渉成立だ 」
りょう「 単純すぎ 」
てつやの差し出した人差し指を、握るようにして
交渉に応じれば 、横でりょうが呆れたように笑っている。
この2人が教室に入ってきた時点で 、こうなるような
気がしていたけど、まぁよしとしよう。
デザートもうひとつオマケになったことだし。
「 明日は行かないからね 」
りょう「 じゃあ、としみつ呼ぼうよ 」
「 鈴木くん来るなら私も ! 」
てつや「 そんな 露骨にテンション上げる?」
「 鈴木くん 面白いじゃん 」
りょう「 そんなこと言ったらてつや拗ねちゃうよ 」
てつや「 ねぇ、りょう! 」
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なか(プロフ) - 面白過ぎます、、次も楽しみです (2019年4月26日 19時) (レス) id: d7e95e92ec (このIDを非表示/違反報告)
とみこ。(プロフ) - わああ、、じょじくんとのクリスマス、、最高です、、。ありがとうございます!! (2018年12月29日 5時) (レス) id: b9eaceb82c (このIDを非表示/違反報告)
とみこ。(プロフ) - しぽ子さん!ですよね!!ジョージくんとのクリスマス過ごしてるのを考えると倒れそうです。水溜りボンドとのクリスマス過ごしてるのも見たいです!!楽しみにしてます!! (2018年12月26日 3時) (レス) id: b9eaceb82c (このIDを非表示/違反報告)
きほてゃー(プロフ) - コメント失礼します。クリスマスはとしみつと過ごして欲しいです、、! (2018年12月24日 6時) (レス) id: 85615502ec (このIDを非表示/違反報告)
文香(プロフ) - 初コメント失礼します!クリスマスはとしみつと過ごしてほしいです!よろしくお願い致します! (2018年12月23日 1時) (レス) id: 2fa201992b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しぽ子 | 作成日時:2018年11月11日 10時