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俺が2日間出張として呼ばれ向かった先
ヴィランが大手財閥のご令嬢を人質に取っていて
そのヴィランの個性が厄介な物だったため
俺が前線に出て個性を消す必要があった
個性を消し攻撃した時、その衝撃で小柄だったご令嬢が
飛ばされたのを俺は間一髪で支え助け事件は無事解決
その場でもお礼がしたいと言われたが
見返りを求めてヒーローやってるんじゃないと断った
せめてと擦り傷に綺麗なハンカチを巻いてはくれたが
それで終わりだと思っていたのに…
まさか雄英まで来るとはな…
しかもAの手前
何となくだが気まづく感じ出来るだけ冷たく突き放したが
そこまで落ち込まれると思っていなかったからか
途端に罪悪感を感じ、仕方なくこれが最後だと思い
駅まで送ることにした
恋人でもないのに心の中でAに謝りながら
俺は高宮さんを連れて歩き出した
駅に着くまで高宮さんは色んな話をした
さすがはご令嬢といったところか
話し方や仕草に品があり、物腰も柔らかい
ビジュアルも一般的に言えばモテる部類だろう
そして経験上、好意を持ってくれてるのは分かるが
こんなくたびれたおっさんすぐに飽きる
それに助けたのがたまたま俺だっただけで
好かれてるのならばきっと諦めるのも早いだろう
15分ほど坂を下ればもうすぐそこに駅が見えた
相「じゃあお気をつけて」
高「はい、ありがとうございました」
深々と頭を下げ駅へと入っていくのを見届けて
俺も戻ろうかと駅に背を向けたそのときだった
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作者名：きい | 作成日時：2022年7月16日 8時
