私は先生の特別になりたい (ページ34)

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☆ ページ34

高宮さんはふんわりと笑い手を伸ばすと

ゆっくり私の後ろから出てきたエリちゃんは

キュッとその手を握り笑う

あ「っ…」ﾄﾞｸﾝｯ

その光景に私の胸が締め付けられる

相「エリちゃんとも仲良くなれそうですね」

高「はい、子どもは好きですし笑

エリちゃんもとっても良い子で可愛いですね！」

エ「///」

相「これから訓練の時は一緒にお願いします」

高「はいっ ///」

じゃあ行きましょうと相澤先生が声をかけると

手を繋いだままエリちゃんと高宮さんが歩いていく

相澤先生が振り返りこちらを見たかと思うと

相「気をつけて帰れよ」

と頭を撫でて2人の後ろをついて行った

あ「っ…」

しばらく動けず3人の姿を後ろから見ていた

とても楽しそうで相澤先生も柔らかい表情だ

端から見ると家族のようで…

私の周りだけ真っ暗になったような気がした

あ「……大丈夫、ひとりじゃない…」

そう呟いて私は寮へと戻った

その日の夜…

ｶﾞﾊﾞｯ

あ「ﾊｧﾊｧ……また…」

再び悪夢にうなされ、私は目を覚ました

一気に覚めてしまった眠気

不安と恐怖でベットの隅に座り毛布を被って一夜を過ごした

あ「大丈夫、ひとりじゃない」

もはや呪文のようにその言葉を繰り返しながら…