初恋の行方7＊Junho story＊under ページ28
バスルーム横にあるミラーに写る自分の姿を見て思う。
やはり、月日は流れていたのだと。
ジュノが貸してくれたTシャツは私には大きく、履いた短パンはウエストがゆるゆるだった。
知らない間にジュノは一人の男へと成長していたのだと真っ正面から突き付けられて。
もしかすると、私の知っている彼はもう過去の彼に過ぎないのかもしれない。
それでも空白の10年を埋めるためにはこのドアの先へと足を踏み入れ、今の彼を知らなければならない。
“シャワーが終わったら、寝室に来いよ”
ジュノの言葉が何度も頭をリフレインする。
ねぇ。ジュノ。
貴方の知らない私の10年を貴方に見せるから。
どうか私の知らない貴方の10年全てを教えて。
ドアを開ける手が震えた。
自分の全てをさらけ出すことに。
ジュノの全てを受け入れることに。
彼を愛することに。
私はどれだけの責任をとれるのだろう。
さっきまであんなに暖かかった私の心は。
いつの間にか不安という名の恐怖で押し潰されてしまいそうだった。
ジュノ。
ジュノ。
ジュノ。
今すぐ抱き締めて欲しくなった私は遂にそのドアを開けた。
薄明かりの寝室の中、ジュノはベッドに腰を下ろしたまま下を向いていた。
私はゆっくりと近づき。
彼の少し前まで来たとき。
ジュノの両手が私の両手を見つけた。
『…遅い』
それだけを呟いて私の両手は少しずつジュノへと引き寄せられていく。
その間に両手はしっかりと絡められ、直にジュノの熱が伝わってくれば。
感じたジュノの両手は燃えるように熱かった。
私とジュノの距離は遂に無くなり、ジュノの目の前まで来たのに。
それでも、ジュノは絡めたままの両手を更にゆっくりと引き寄せていく。
そしてジュノはそのままベッドへと背中から倒れ、いつの間にか私はジュノを見下ろしていた。
『…遅い』
見下ろしたジュノの瞳が真っ直ぐに私を見つめていた。
『ジュノ。抱いて』
そう言って、私は自らジュノの唇へとキスをする。
触れるような優しいキスを何度も繰り返すうちに、いつしかキスは深さを増し。
角度を変えながら歯列を暴いていくジュノの舌が口内を支配し始め。
舌を激しく絡め取られた私は、呼吸すらままならなくなり。
握ったままのジュノの指に苦しさを訴えれば、
意図も簡単に離れていくジュノの唇。
『なぁ。もっと俺を知りたい!?』
『うん。ジュノを知りたい』
『俺も、Aの全部を知りたい。だからお前を優しくは抱けない』
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エイジ(プロフ) - 月花さん» お返事遅くなりましてすみません。オーラスから未だ感情が上手く整理出来ずにいます。ひたすらテギョン一色で書き綴った一話でしたが、しがないオクッパの心の内をさらけ出してしまいました。私が次にテギョンに会えるのはドーム。この目にしかと彼を焼き付けてきます。 (2016年7月17日 1時) (
レス) id: d1cda00c22 (このIDを非表示/違反報告)
月花(プロフ) - 久しぶりにエイジさんのお話が読めて嬉しいのと、このお話はテクペンのエイジさんだからこそのお話だなぁと思いました。その距離も関係性も分かってはいるけど、時折辛くなりますよね。店員さんが何を言ったのかが、気になります。切ないけど素敵なお話有難うございます (2016年6月2日 16時) (レス) id: 2db226cba0 (このIDを非表示/違反報告)
エイジ(プロフ) - じゅんたさん» コメントありがとうございます(*^^*)余りにおひさしぶりの更新ですみません。まだまだ、書きたい気持ちはたくさんですので、のんびりとお付き合いいただけると嬉しいです!! (2015年12月2日 18時) (レス) id: 9c27d96a79 (このIDを非表示/違反報告)
じゅんた(プロフ) - 久しぶりのエイジWorld堪能しました。ありがとうございます(人´∀｀) (2015年12月2日 6時) (レス) id: 017662d541 (このIDを非表示/違反報告)
エイジ(プロフ) - りえぞうさん» コメントありがとうございます。嬉しいです、オクッパ同士ですね♪これからも、テギョン溺愛で行きますので、また遊びに来てくださいね!!私も、初めまして♪こんばんは♪(*^^*) (2015年8月16日 23時) (レス) id: 9c27d96a79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エイジ | 作成日時：2015年6月7日 22時
