初恋の行方2＊Junho story＊under ページ23
ジュノは辛口のドライジンジャーエールを飲みながら、季節野菜が鮮やかなフリッタータを頬張り、ヨンジと話している。
こうしていると本当に高校生に戻ったような、そんな錯覚に陥る。
私はヨンジとジュノの声を聞きながら目を閉じた。
そして私は初めてジュノに出会ったあの日を思い出す。
それは、紛れもなく私がジュノに恋をした日だ。
あの日。
転校生の私は教科書が揃ってないため、隣の席だったジュノに教科書を見せて貰うように先生に言われた。
ジュノは面倒臭そうな顔をしながらも、私に教科書を見せてくれた。
だけど私の席とジュノの席が離れていたから、ジュノの机に半分だけ乗せられていた教科書は途中で床へと落下し。
それを無言で拾い上げたジュノの顔は耳たぶまで真っ赤に染まっていた。
『お前、笑うなよ！』
そう言いながら私の机にぴったりと机を寄せたジュノ。
あのジュノに私は一瞬で心奪われた。
『何、A。にやにやして。思い出し笑いしてるでしょ!?』
『してないよ!!』
『お前、嘘つくなよ!!バレバレだっての!』
ジュノは私の眉頭をツンとその長い人差し指で小突いた。
まだジュノは、私が嘘をつく時の癖を覚えていたのだ。
それが、私の胸の裡を余計掻き乱した。
ジュノは芸能人なのに。
こんな恋、いつまでも引き摺っていたくないのに。
嗚呼。
まだ、私はこんなにもジュノが好きなんだ。
あれから10年も経ってるのに。
もう、いやだ。
好きでいるの止めたい。
苦しすぎる。
神様は残酷だよ。
何で今になって、私の前にジュノを連れてきたの!?
手が届かない事ぐらいわかってるのに。
『何、A。お前、具合悪いの!?』
『悪くないよ』
『悪くないわけ無いだろ、そんな顔して。ヨンジ。悪い。俺、コイツ送ってくわ。帰り一人で帰れるよな!?』
『平気よ。彼氏に迎えに来てもらうから。それより、Aのことしっかり送ってってよ!?』
ジュノが私の鞄と、私の腕を掴んで立たせる。
離してって言いたいのに、掴まれた腕が熱くて熱くて。
私は声すら発することも出来ずに。
強引に店外の駐車場まで連れていかれ。
有無を言わさずジュノのスモークの貼られた車の助手席へと押し込められた。
ジュノは夜なのに大きなサングラスを掛けて、慣れた手付きで私にシートベルトを付けた。
その行為が、いかにも芸能人らしくて。
その仕草が、いかにも女慣れしてるみたいで。
私はまた心の中で泣くより仕方なかった。
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エイジ(プロフ) - 月花さん» お返事遅くなりましてすみません。オーラスから未だ感情が上手く整理出来ずにいます。ひたすらテギョン一色で書き綴った一話でしたが、しがないオクッパの心の内をさらけ出してしまいました。私が次にテギョンに会えるのはドーム。この目にしかと彼を焼き付けてきます。 (2016年7月17日 1時) (
レス) id: d1cda00c22 (このIDを非表示/違反報告)
月花(プロフ) - 久しぶりにエイジさんのお話が読めて嬉しいのと、このお話はテクペンのエイジさんだからこそのお話だなぁと思いました。その距離も関係性も分かってはいるけど、時折辛くなりますよね。店員さんが何を言ったのかが、気になります。切ないけど素敵なお話有難うございます (2016年6月2日 16時) (レス) id: 2db226cba0 (このIDを非表示/違反報告)
エイジ(プロフ) - じゅんたさん» コメントありがとうございます(*^^*)余りにおひさしぶりの更新ですみません。まだまだ、書きたい気持ちはたくさんですので、のんびりとお付き合いいただけると嬉しいです!! (2015年12月2日 18時) (レス) id: 9c27d96a79 (このIDを非表示/違反報告)
じゅんた(プロフ) - 久しぶりのエイジWorld堪能しました。ありがとうございます(人´∀｀) (2015年12月2日 6時) (レス) id: 017662d541 (このIDを非表示/違反報告)
エイジ(プロフ) - りえぞうさん» コメントありがとうございます。嬉しいです、オクッパ同士ですね♪これからも、テギョン溺愛で行きますので、また遊びに来てくださいね!!私も、初めまして♪こんばんは♪(*^^*) (2015年8月16日 23時) (レス) id: 9c27d96a79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エイジ | 作成日時：2015年6月7日 22時
