小さな世界で

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いつもの通い慣れた












定刻通りにくる電車














同じ街並み














窓の景色なんか










久々に見たかもしれない














いつもと同じ









道を歩いて











いつもと同じ










会社へ着く











A「おはようございます！」














深「おっすー」













まだ早かったのか












深澤さんしかいない部署












深「とうとうだね」













A「はい！」












私は今日












この会社を辞める












って言ってもこれから有休消化に入るから












正確にはまだ在籍してるんだけどね

















物が何も無くなったデスク














深「俺と友達なのはやめんなよ」
















A「えー、友達かぁ」
















深「タメ口！！！」













深「嬉しい！！！！」











なんて喜んでいる変な人は置いておいて













あっという間だった











辞める日が決まってから










この日が来るまで














最初は皆さんに何か言われるかなってドキドキしてたのに
















佐「そうね！橘さん！何事も早い決断が大事なのよ」














渡「まじかー！でも！また飲みに行こうな！」














目「引っ越すの？」














A「引っ越す予定は今のところは無いですかね…」















A「是非またご飯行きましょう！」












なんて感じで案外何も言われなかった















まあ、何か言われてもって感じなんだけどね

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