寝ても覚めても。 (ページ14)

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変わらぬ優しさ２ページ14

yoko,side

いっつもこうやな。
でもやっぱり甘えさせてや。

横「...ありがとう、ヤス。
あと少しならまだ大丈夫や」

安「分かった。でも無理はせんでな？
いつでも頼って」

そう言って
ヤスは元に居た椅子に座って、
何もなかったように
ギターを弾き始める。

自分のためにも、
ヤスのためにもあと少し、
頑張ろう。

－－－－－－－－

目を開ける。

あれ、いつの間にか俺寝てた？

あかん...覚えてへん。

安「あっ、起きた」

横「...ヤス」

安「いや、僕が起こしちゃったかな、
ごめん。調子はどう？」

横「えっ...だいぶええ感じかも」

安「ほんま？よかったぁ」

ここは俺の部屋。
そして俺のベッドの上。

でもなんでヤスがここに？

安「もうびっくりしたわ～。
仕事終わりにお見舞いにきたら、
横ちょの家のドアの鍵、空いてるんやもん。

おまけに開けたら
玄関で横ちょが倒れてて、
なんとかここまで
連れてこれたんやけど...。

心臓止まるかと思った(笑」

そうか。

確か家に着いた、
と安心するのと同時に
体力の限界で
玄関で倒れてそのままやった。

横「ヤス、見舞いに来てくれたん？」

安「だって心配やったもん。
あっ、勝手に家入ってごめんなっ」

横「そんなん気にせんでもええよ」

安「お粥さん作ったんやけど、
どう、食べれる？

横「食べる」

安「じゃあ、持ってくるな」

どこまでもヤスは優しい。

その優しさに
俺はおぼれてしまって。