193 お二人さん発見 ページ43
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TH「あれ〜!?こんな所で昼間っからイチャついてるカップルはジミンくんだった!」
A「テヒョン!」
目の前のAが目を丸くするから、僕は座ったまま振り向く。
TH「Aちゃん、あんにょんっ」
僕の座るテラスの背後にある、空間を区切る低いウッド調のパーテーションの上から、頬杖をついて、ニヒッと笑う。
TH「やあ!ジミナァ!」
JM「なんで現れるの…」
ニコニコと手を振るテヒョン。
TH「あ。また、やな顔する!」
JM「……何してるの」
TH「1人ランチの帰りっ!誰かさんは好きな子に夢中だから」
JM「っも!!」
A「っ、……」
テヒョンはめちゃくちゃニタニタしながら僕達を交互に見た。
TH「ランチの後、通りを歩いてたらラブラブなお二人さんを発見〜」
JM「別にラブラブじゃないし!!」
TH「そ?やけにパッとしない彼女に、えらくカッコいい彼氏が目をハートにして浮かれてるから、何事かと思ったけど。」
JM「ハートに何かなってない!こんなにダサいのとテラスなんて、理想じゃないし」
A「悪かったわね!理想じゃなくて!」
やばい。また余計な事言っちゃった…
TH「押して押して押しまくって二番くらいにはなったかな?って思ったのに。そんな事言ってたら永遠に三番だ〜。ヒヒ」
テヒョンの方を向いて、不機嫌に見上げる。
JM「黙って。さっさと帰れよテヒョン!」
A「三番って?」
JM「気にしなくていいから!」
A「一緒に珈琲でもどう?テヒョン」
JM「っ、無理だから!」
A「なんで?」
JM「椅子も無いし、場所もない!」
指をさしてテヒョンはニンマリ笑う
TH「あるじゃん。…二人の真ん中。」
頬杖をつきながら、目を細めるテヒョンを強く見つめる。
JM「テヒョン!ほんとにさあ…」
TH「わかったわかった、わかってる。邪魔しない。」
テヒョンは両手を振って一歩下がる。
TH「じゃあね、今夜君をさらいに行くよ!ってカッコよく言うんだよージミナっ!」
JM「っ、なぁ…っ!!」
僕のさっき言ったセリフを言ってのけるテヒョンに焦って、Aを見ると、またいつかみたいに頬を真っ赤にして俯いてる。
………。
ほんとにこの仕草、僕の心臓を突き抜くんだけど…
可愛くて可愛くて今すぐ抱き締めたくなるくらい、可愛い。
TH「二人とも、真っ赤…。先、戻ろっと」
もうそんな時間。
本当にAと居るといつも時間は倍速だ。
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王様じゃんぷ(プロフ) - ぐうさん» 仕事の合間に聞いて泣いてみます💮5章も今から話が動くんで楽しんで下さいませ🌟また話しかけて下さい! (2022年11月2日 7時) (レス) id: 708020874a (このIDを非表示/違反報告)
ぐう - このお話すごい大好きです(՞ . .՞)♡このお話がすごい"paid paipar"の曲の歌詞がジミンとヒロインにマッチしていて泣けてきました笑 (2022年11月1日 22時) (レス) @page46 id: afc8ed882c (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - nnonnoさん» 嬉しくてスクショしました😭笑。モチベが落ちてたので本当に嬉しい🌈また来て下さい😭 (2022年10月27日 22時) (レス) id: 708020874a (このIDを非表示/違反報告)
nnonno(プロフ) - まるで映画を観てるような気持ちで読んでいます。作者様の表現力、言葉のチョイスすべて最高です。伏線の張り方も回収もプロですね!本当に読み応えのある作品でグクと主人公の奥深すぎる愛にも号泣しています。みんな幸せになって欲しい!更新楽しみにしています (2022年10月27日 9時) (レス) @page50 id: 498383e375 (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - 7neanooonさん» お疲れ様です😌💓5章で待ってまする🌈 (2022年10月17日 7時) (レス) id: 708020874a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:王様じゃんぷ | 作成日時:2022年9月1日 16時