170 苦手な愛嬌(JK) ページ20
.
花壇を眺める俺の近くにタクシーが止まる。
後部座席から降りてきて…周りの女の子は、ここぞとばかりに可愛い声で、挨拶をする。
それにカッコよく、時折ふざけながら、愛嬌をばらまく
いつ見ても完璧としか言いようのない、印象的な目、整った顔。その顔に似合わずふざけて、心を和ます愉快に動く表情。
……苦手。
背中を向けて離れる。ポルシェの目の前に居るんだから、気付かれるだろうけど…
TH「ジョングクく〜ん…」
やっぱり。
JK「あぁ。どうも。お疲れ様です」
TH「雨、酷いね〜、まだ降るかな?」
JK「…どうですかね。」
TH「Aちゃん待ち?」
JK「はい」
TH「あ、ねぇねぇ、Aちゃんとジミンの事、なんで邪魔するの?」
JK「は?…邪魔?邪魔なんてしてませんけど。一度も」
TH「そー?じゃあ、Aちゃんが止まらないんだね」
JK「はあ?」
TH「二人の好きにさせてあげてよ、シスコン君は手を引いて、ね?」
突然、人懐っこく気分を害してくる。
やっぱり苦手。てか、嫌い。
JK「何?あいつに…ヌナを譲れって言いたいんですか。」
TH「あー、違う違う、ジミンになんて。ジミンって仕事は出来るんだけど、性格が悪いの。素直じゃない。ひねくれてるし、意地っ張りで、プライドが高くて…」
考える素振りをして、顔を歪めて嫌そうに続ける。
TH「何考えてるかわかんないし、あーあと、手のつけようがないくらいスケベ!」
JK「最悪。」
友達なんだよね?すっごい言いぐさだな。
TH「だからジミンはお勧め出来ません。でもさ、二人の自由じゃない?ジョングクくんは見守ってあげるの、僕みたいに」
笑ってるけど、何で笑ってるのか、心底わからない。
TH「隙あらば横取りするけど〜」
JK「そんな最悪な男のとこで遊ばれるヌナを…見守れって?」
お前だって、横取りするってなんだそれ。
TH「僕、ジミンが大好きなんだよね〜」
JK「…どうでもいいですけど。」
TH「……僕と同じ事思ってると、思うよ。大好きって。ジョングクくんが居なかったら…とっくにくっついちゃってる」
JK「……は?誰が。誰と。さっきから何が言いたいの?」
TH「そんなに嫉妬する?」
JK「……」
TH「ジミンがヌナにちょっかい出すから?違うよね、ヌナがジミンを大好きだからだ!ね?当たり〜!」
最高に苛立つ。
気持ちいいくらい一瞬で俺を沸点まで到達させる
苦手なんかじゃ、嫌いなんかじゃ、収まらない。
.
2381人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
王様じゃんぷ(プロフ) - ぐうさん» 仕事の合間に聞いて泣いてみます💮5章も今から話が動くんで楽しんで下さいませ🌟また話しかけて下さい! (2022年11月2日 7時) (レス) id: 708020874a (このIDを非表示/違反報告)
ぐう - このお話すごい大好きです(՞ . .՞)♡このお話がすごい"paid paipar"の曲の歌詞がジミンとヒロインにマッチしていて泣けてきました笑 (2022年11月1日 22時) (レス) @page46 id: afc8ed882c (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - nnonnoさん» 嬉しくてスクショしました😭笑。モチベが落ちてたので本当に嬉しい🌈また来て下さい😭 (2022年10月27日 22時) (レス) id: 708020874a (このIDを非表示/違反報告)
nnonno(プロフ) - まるで映画を観てるような気持ちで読んでいます。作者様の表現力、言葉のチョイスすべて最高です。伏線の張り方も回収もプロですね!本当に読み応えのある作品でグクと主人公の奥深すぎる愛にも号泣しています。みんな幸せになって欲しい!更新楽しみにしています (2022年10月27日 9時) (レス) @page50 id: 498383e375 (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - 7neanooonさん» お疲れ様です😌💓5章で待ってまする🌈 (2022年10月17日 7時) (レス) id: 708020874a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:王様じゃんぷ | 作成日時:2022年9月1日 16時