164 もうおしまい? ページ14
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A「とにかく、早く出してよ、ここから!」
JM「僕が閉じ込めたみたいな言い方辞めてよ。ヒョンが居たのに、引き止めたのはそっち。」
A「私が?引き止めてない。行かなかったのはそっちでしょ?」
JM「引き止めた!腕を掴んで悲しい顔してきた。」
A「先に手を握ってキスしてきたのはジミンだから!」
JM「その気になって目、閉じたくせに。」
A「っ!!」
言い返さない、立ち上がりもしないAを見ると怒ってるくせに、耳まで真っ赤にして僕から視線をそらしてる。
……何、その反応。胸がキュッて捕まれたみたい。
か…可愛くない、可愛くない、可愛くない!
あーもう。
JM「で、どうしよっか。」
A「どうしようも無いよ…もう閉じ込められちゃったんだもん……」
床で嘆いてるAに、見せつけるようにポケットから携帯を取り出す。
JM「携帯なら、ある。」
A「えっ!あるの!?あったの!?もう…あったなら先に言ってよ…あー、良かったあ…助かった……」
JM「誰に、何て言う……?」
うーん……
少し考えて、お互いに顔を見合わせる。
「「テヒョンだ!!!」」
A「早く、かけて!!」
Aは立ち上がり僕を覗き込んで、切実な目で僕を急かす。
JM「せっかく二人きりなのに。もうおしまい?」
A「いい加減にして。早く。かけて。早く私をここから出して。」
だから僕が閉じ込めた訳じゃない。
ほんと、全然、可愛くない!
JM「Aって、可愛くないよね」
A「言われなくてもわかってる。ずっとそう思われる様に努力してきたんだから。」
JM「冴えないって思われる為にしてきた努力?」
A「そう」
JM「全然成果の無い努力だね。無駄な努力」
A「なに?」
JM「社内一のエリートイケメンを堕とした。」
A「っ…、早く…かけてよ。」
今までの勢いを失くした声の方をチラっとみると、
また顔が噴火しそうなくらい真っ赤だ。
ふふっ。僕、ほんとに時間を止める事が出来たみたい。
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王様じゃんぷ(プロフ) - ぐうさん» 仕事の合間に聞いて泣いてみます💮5章も今から話が動くんで楽しんで下さいませ🌟また話しかけて下さい! (2022年11月2日 7時) (レス) id: 708020874a (このIDを非表示/違反報告)
ぐう - このお話すごい大好きです(՞ . .՞)♡このお話がすごい"paid paipar"の曲の歌詞がジミンとヒロインにマッチしていて泣けてきました笑 (2022年11月1日 22時) (レス) @page46 id: afc8ed882c (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - nnonnoさん» 嬉しくてスクショしました😭笑。モチベが落ちてたので本当に嬉しい🌈また来て下さい😭 (2022年10月27日 22時) (レス) id: 708020874a (このIDを非表示/違反報告)
nnonno(プロフ) - まるで映画を観てるような気持ちで読んでいます。作者様の表現力、言葉のチョイスすべて最高です。伏線の張り方も回収もプロですね!本当に読み応えのある作品でグクと主人公の奥深すぎる愛にも号泣しています。みんな幸せになって欲しい!更新楽しみにしています (2022年10月27日 9時) (レス) @page50 id: 498383e375 (このIDを非表示/違反報告)
王様じゃんぷ(プロフ) - 7neanooonさん» お疲れ様です😌💓5章で待ってまする🌈 (2022年10月17日 7時) (レス) id: 708020874a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:王様じゃんぷ | 作成日時:2022年9月1日 16時