マルボロライトメンソール ページ21
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お客さんは宛名を書いてる間、ずっと息子さんの話をしてて微笑ましい。
綺麗に梱包したダンボールを他の郵便物と一緒に置く。
「ほなよろしくね!」
「はい!ありがとうございました!」
クリっとした目を細めて笑顔で去っていったお客さんは、とても若々しくて綺麗だった。
店長が、あの人常連さんって言いながら奥に入り一人でレジ。
自動ドアに近い私の持ち場は店内でも冷えきっていて、手がかじかまない様にカイロを1つ開けた。
「いらっしゃいませ〜」
入ってきたのは金髪のイケメン。
ちょっとヤンキーっぽい見た目はさぞかしモテるんだろうと思いながら挨拶する。
金髪さんは一直線に鮭と昆布のおにぎりを持ってレジに来た。
「これと同じのある?」
カウンターに出されたのは緑貴重のパッケージのタバコ。
「ありますよ、ちょっと待ってくださいね!マルボロライトは、42番ですね!一箱で良かったですか?」
「うん、あとライターもちょうだい」
近くで見た金髪さんはハーフ系イケメンで、ギリギリ成人してるかしてないか。
「すいません、年齢確認できるものありますか?」
「免許証でいい?」
「完璧です!」
「はい」
財布から出された免許証の証明写真は間違いなく同一人物で、お礼を言って返す。
先ほどからの疑問を確信に変えるために、袋に商品をつめながらお会計した。
「全部で843円です!」
「千円から、」
「はい、お釣りの157円とレシートです、あの、」
「はい?」
少し顔が曇ったお客さんにもめげない。
「朝の工事現場の方ですよね?」
「は?」
「ほら、朝に回り道教えてくれた、」
「ああ!朝の子か!」
合点がいったように目を細めて笑う金髪さんはさっきの無愛想な顔より何倍もカッコよくて眩しかった。
「寒い中大変ですね〜」
「お互い様やん。ここドア近いから寒いやろ?」
「金髪さんもずっと外でしょ?あ、これどうぞ!」
「ええん?ありがとう笑」
「まだお仕事ですか?」
「うん、まあそうやけど違う仕事。」
「頑張ってくださいね!」
「ありがとう、また来るわ」
「ありがとうございました〜」
渡したカイロをにぎにぎと嬉しそうに握って手を振って去っていった金髪さんを見送る。
6時の鐘がなった。
「お!ヨコ、ええもん持ってるやん」
「すばる返せや〜」
「よこちょカイロ?ええなあ、誰にもろたん?」
「ん?ん〜、妹。」
「嘘つけ!!!!」
「すばるなんか荷物来てんで?」
「あ、妙子からや!」
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じょび(プロフ) - tadamomopiさん» ももくらさんありがと!!!!!!! (2019年3月30日 13時) (レス) id: 7786978901 (このIDを非表示/違反報告)
tadamomopi(プロフ) - やっぱりやっぱり大好き( ; ; )( ; ; ) (2019年3月28日 23時) (レス) id: fd599d71d8 (このIDを非表示/違反報告)
じょび(プロフ) - オクラさん» オクラさん!コメントありがとうございます!(○´ー`○)頑張ります! (2018年8月19日 11時) (レス) id: cab6392b32 (このIDを非表示/違反報告)
オクラ - とても面白いです(><)更新頑張ってください!!! (2018年8月19日 11時) (レス) id: 7ba911c0c9 (このIDを非表示/違反報告)
じょび(プロフ) - ∞くらら∞さん» ∞くらら∞さん!コメントありがとうございます!頑張ります!!! (2018年8月2日 1時) (レス) id: cab6392b32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:じょび | 作成日時:2018年7月9日 15時