違和感 ページ17
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春休み。
感じたことのない違和感は、おくらが居なくなったせいだ。
いつもの4人組は慣れない3人組になっても相変わらず集まって遊ぶけど、いつもとうふと追いかけっこするおくらが家にいない違和感は大きかった。
そんな春休みも開けて、高校入学式の朝。
やっぱりおくらが私の家に私を起こしに来ることは無くて、わかっているけどなんだか寂しかった。
一生懸命勉強して受かった、ここら辺では有名な公立進学校の制服を着る。
リボンにブレザーと言う女子高生らしい制服もこの学校の売りで、新しい気持ちを羽織ったようだった。
スクールバッグを肩にかけてローファーを履く。
電車に揺られながら、眠気と必死に戦った。
中学校からさらに友達が散り散りになった高校では流石にいつもみたいにおはようと大きな声で挨拶は出来ない。
ガラガラと引き戸を開けて、自分に集中する目線に気付かないふりをしながら自分の席に座った。
1番後ろの窓側。
なかなかの席運に心の中で小さくガッツポーズをしながらペンケースを取り出す。
クラスの中は、もともと友達だった子と話している子もいれば他クラスに出ていく子、一人で静かに座っている子、いろんな子に声をかけまくる子もいて十人十色。
私の隣の席の子はまだ来ていなくて、私は窓の外に目を移した。
春の風が暖かくてぼーっとしていると、隣の席からカタン、と椅子を引く音が聞こえる。
そこに座ったのは随分ショートカットのスラッとしたスタイルのいい美人で、思わず見とれてしまった。
私の視線に気づいた彼女は私と目を合わせる。
｢私、佐藤A。よろしく！｣
｢え、あぁ、高瀬あいら。よろしく｣
一泊置いて名前を名乗ったあいらちゃん。
その顔は一見無表情だけど、もともと大きい目をさらに大きく見開いているのがわかる。
この子絶対悪い子じゃないんやろな〜って思いながら頬ずえをついた。
｢今日めっちゃ暖かいなあ〜。あいらちゃんはどの辺から来てんの〜？｣
｢、JR乗ってきてるけど、｣
｢そーなんや〜！環状線結構遅延するから大変やなあ〜！私京阪やねん｣
｢てかさ、｣
｢ん？｣
｢私留年生やねんけど｣
｢あ〜だからスリッパの色違かったんかあ〜！｣
｢いやそうじゃなくて、｣
｢え？｣
｢普通そんな話しかける？留年生って聞いて気まずくならんの？｣
｢だって留年してるとかしてないとか関係なくない？あいらちゃんと仲良くしたいもん！｣
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じょび(プロフ) - tadamomopiさん» ももくらさんありがと！！！！！！！ (2019年3月30日 13時) (
レス) id: 7786978901 (このIDを非表示/違反報告)
tadamomopi(プロフ) - やっぱりやっぱり大好き（ ; ; ）（ ; ; ） (2019年3月28日 23時) (レス) id: fd599d71d8 (このIDを非表示/違反報告)
じょび(プロフ) - オクラさん» オクラさん！コメントありがとうございます！(○´ｰ`○)頑張ります！ (2018年8月19日 11時) (レス) id: cab6392b32 (このIDを非表示/違反報告)
オクラ - とても面白いです(＞＜)更新頑張ってください！！！ (2018年8月19日 11時) (レス) id: 7ba911c0c9 (このIDを非表示/違反報告)
じょび(プロフ) - ∞くらら∞さん» ∞くらら∞さん！コメントありがとうございます！頑張ります！！！ (2018年8月2日 1時) (レス) id: cab6392b32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じょび | 作成日時：2018年7月9日 15時
