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さよならの手前 ページ13








とうとう受験の日が来た。


みんなで駅まで一緒に行って、そこからバラバラに高校へ向かう。


俺の高校は東大阪なので、終わったらみんなで大阪駅集合して遊ぼかって言うて朝早くに待ち合わせした。



向かったのはいつもの神社。

いつも通りお参りして、賽銭を投げた。




試験は思ったより簡単で、最後の社会が終わると伸びをした。

一学年上のヤスも同じ学校やけど、仕事が忙しくて来れてないらしい。


初めて見る東大阪の街は俺に素っ気なくて少し寂しかった。


みんなは反対方向なので、大阪駅についてみんなを待つ間に近くの雑貨屋をウロウロする。




「あ、」









「おくらおったで〜!」


雑貨屋から出るとAがキョロキョロしてて、人混みから飛び出た俺の身長を見ながら駆け寄ってきた。


後に海ちゃんと祐介も並んでて、四人で合流する。




「どうやった?」

「思ったより簡単やった!みんなは?」

「わたし多分いけた」

「俺も」

「わたし完璧や〜!」




受験終わったらみんな大抵家に帰るのに、俺たちはそんなことできなかった。

明日は卒業式で、その夜に俺はあの街を、この三人の元を離れるんかって思ったら少し心が折れそうだった。



みんなが高校の合格発表をされる頃には一緒にいないのかと現実をみる。


あれだけ頑張っていたAが一番大きな出発をする日には側にはいれない。


なんだか思考が寒さで凍結したみたいだった。



「あ!」



気づいたら暗くなっていた空に前を歩いていたAが指を指す。


綺麗な流れ星がすーっと線を引くように流れた。


「お願いできひんかったわあ笑」

「俺も笑。一瞬やったなあ」

「綺麗かったね」




551の豚まんを買って、みんなで食べながら駅に帰った。

いつも通り美味しそうに頬張ってるAもどことなく寂しそうで、そうそうに食べ終わった俺は頭をぐしゃぐしゃに撫でた。


「もうやめてーや笑」


両手で豚まんを持っているAは俺の手を払い退けられなくて、頭を一生懸命左右に降る。


なんか犬みたいなAが可笑しくてみんなで笑いながら切符を買った。



誰も惑わず各駅停車に乗り込んだ。






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じょび(プロフ) - tadamomopiさん» ももくらさんありがと!!!!!!! (2019年3月30日 13時) (レス) id: 7786978901 (このIDを非表示/違反報告)
tadamomopi(プロフ) - やっぱりやっぱり大好き( ; ; )( ; ; ) (2019年3月28日 23時) (レス) id: fd599d71d8 (このIDを非表示/違反報告)
じょび(プロフ) - オクラさん» オクラさん!コメントありがとうございます!(○´ー`○)頑張ります! (2018年8月19日 11時) (レス) id: cab6392b32 (このIDを非表示/違反報告)
オクラ - とても面白いです(><)更新頑張ってください!!! (2018年8月19日 11時) (レス) id: 7ba911c0c9 (このIDを非表示/違反報告)
じょび(プロフ) - ∞くらら∞さん» ∞くらら∞さん!コメントありがとうございます!頑張ります!!! (2018年8月2日 1時) (レス) id: cab6392b32 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:じょび | 作成日時:2018年7月9日 15時

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