炎天下 ページ2
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「え!!!!髪の毛切ったん!!!」
体育祭当日、家から出てきたAの髪の毛は、腰より下にあったのが顎のラインまでバッサリ切られてた。
「うん!邪魔やったし寄付した!」
「寄付?」
「31センチより長かったら寄付できんねん!」
「そーなんや!でもいい感じやな、似合ってる」
「ほんま?ありがとう!」
前を歩くジャージ姿のAの後ろ姿に慣れなくて、不思議な気持ち。
「A〜!大倉くん〜!」
「え!!!!!!おそろい!?!!!?」
後から聞こえた女の子らしい声に振り向くと、Aと同じ顎のラインまで髪の毛を切った海ちゃん。
「うん!昨日一緒に切りに行ってんなあ♡」
「なあ♡海ちゃんほんま似合ってる♡」
「Aも似合ってんで♡」
「いや俺の前で浮気やめて!!!てか祐介は?知ってんのん?」
「まだ会ってないから知らんのちゃう?最後の団練やって!私は副団長やから職員室で説明会やねん」
「そうなんや!黒団はせんでええん?」
「もう完璧やからな!」
「「天才か」」
門をくぐると体育館から祐介の声に続いて赤団の声が聞こえる。
「差し入れしてくるわ!一緒に行く?」
「黒団団長やのに?笑、行く!」
「だって彼氏やもん♡」
Aは自販でスポーツドリンクを買って体育館のドアを開けた。
「祐介差し入れやで〜」
「え!!!!髪切ったん!?!!!???!」
「あ、俺と同じ反応してる爆笑」
「祐介おはよ〜」
「え!!!!海おそろい!?!!!???」
「デジャヴやな爆笑」
そのまま驚いてる祐介を置いて教室に入った。
海ちゃんは会議のために職員室へ行って、みんなで椅子を外に運ぶ。
外は快晴で体育祭日和。
ぞくぞくと集まった生徒達が椅子を運び出している。
定位置について椅子を下ろすと、あまりの暑さに上のジャージを脱いだ。
したの長ジャージを折って七分丈にするとまだましで、俺は黒いハチマキを頭に巻いた。
Aは、スパンコールに覆われた、ほとんど金色の長いハチマキを頭にまく。
「おくら学ラン借りていい〜?」
「うん!でもちょっとデカいかもしれんわ」
「かまへんかまへん!」
俺の学ランを抱えて更衣室に走っていったAを見届けながら席に座った。
伸びてきて耳を覆っている髪を耳にかける。
最近開けたピアスホールが顔を出すけど、そんなことには構ってられないくらい暑い。
首筋を汗が伝った。
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じょび(プロフ) - tadamomopiさん» ももくらさんありがと!!!!!!! (2019年3月30日 13時) (レス) id: 7786978901 (このIDを非表示/違反報告)
tadamomopi(プロフ) - やっぱりやっぱり大好き( ; ; )( ; ; ) (2019年3月28日 23時) (レス) id: fd599d71d8 (このIDを非表示/違反報告)
じょび(プロフ) - オクラさん» オクラさん!コメントありがとうございます!(○´ー`○)頑張ります! (2018年8月19日 11時) (レス) id: cab6392b32 (このIDを非表示/違反報告)
オクラ - とても面白いです(><)更新頑張ってください!!! (2018年8月19日 11時) (レス) id: 7ba911c0c9 (このIDを非表示/違反報告)
じょび(プロフ) - ∞くらら∞さん» ∞くらら∞さん!コメントありがとうございます!頑張ります!!! (2018年8月2日 1時) (レス) id: cab6392b32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:じょび | 作成日時:2018年7月9日 15時