同じクラス ページ10
∴
今日から2年生!
おくらを家まで迎えに行って、一緒に学校まで歩く。
「今日クラス替えやな!」
「次はAと同じクラスがいいな〜!」
「祐介と海ちゃんも一緒やったらいいな!」
「それめっちゃ楽しそう!」
桜の咲く門の前を通って、体育館へ直行。
先生から配られた紙を2人で開いた。
「「同じクラスや!!!」」
祐介と海ちゃんは違うクラスだったけど、私たちは同じ、2年2組。
嬉しくて飛び跳ねながら階段を上がって教室に入った。
「おはよー!!!」
「それクラス替え初日にも言う?笑」
「おくらも挨拶せんかったら友達できひんで」
「おはよー!!!!笑笑」
2組には友達も何人かいて、挨拶するのだって怖くない。
黒板にはられている座席表を見るともう席替えが終わっていて、私は窓側の一番後ろだった。
「あれ?A隣や!」
「え!ほんま?」
2人とも別々に移動したのに行き着く席は隣同士。
ハイタッチしながら後ろのロッカーにランドセルをいれて席についた。
入ってきたのは初めて見る男の先生。
でも喋り方は優しくて、安心する。
配られた教科書にネームペンで名前を書いた。
我ながら下手くそだけど、新品の教科書が嬉しくて頬ずりする。
「明日から給食やからみんな給食袋忘れたらあかんよ?気をつけて帰りや〜」
「起立!礼!」
「「「さようなら!」」」
ランドセルに新品の教科書を詰め込んだ。
赤いランドセルはパンパンに膨れ上がってめちゃくちゃ重い。
ゆっくり背負ってその重さをしみじみ感じると、隣のおくらも立ち上がった。
「A一緒にかえろ〜!」
「うん!」
「先生優しそうな人で良かったな〜」
「ほんまやな〜!A宿題だした?」
「当たり前やん!おくら出してへんの?」
「俺、算プリ家に忘れてん。でも明日持ってきたらいいよって!」
「じゃあ絶対忘れられへんな!」
なんでもない話をしながらおくらの家の前に到着。ばいばいして自分の家に走る。
時間はまだ11時34分。
今日はまだまだ時間があるからお父さんの楽器を触ろう。
首にかけた家の鍵を使ってドアを開ける。
お母さんはいないけどお母さんの匂いはすぐそこにあって、テーブルの上にはお母さんの作ったオムライスが置いてあった。
ケチャップで「おかえり」って。
嬉しくて手を洗って大きな声でいただきますを言う。
一口食べると暖かい味がした。
∴
367人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
じょび(プロフ) - tadamomopiさん» ももくらさんやろ!!!IDでわかるんやからね!私も好き!!! (2018年12月17日 8時) (レス) id: cab6392b32 (このIDを非表示/違反報告)
tadamomopi(プロフ) - すき!! (2018年12月8日 20時) (レス) id: dd33592cf0 (このIDを非表示/違反報告)
じょび(プロフ) - ゆうさん» 住野よるさんの作品素敵ですよね!嬉しいお言葉ありがとうございます!頑張ります!! (2018年8月29日 16時) (レス) id: cab6392b32 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - そうです!!!住野よるさん私も大好きです!!!これからもじょび様の作品楽しみにしております(^^) (2018年8月28日 22時) (レス) id: d221d00b99 (このIDを非表示/違反報告)
じょび(プロフ) - ゆうさん» ゆうさん!コメントありがとうございます!住野よるさんの文学作品のことでしょうか、、、それならとっても嬉しいです!あの作品、とっても大好きで何回も読み返したのを思い出します(> <)意識はしてなかったのですがとっても嬉しいです! (2018年8月28日 22時) (レス) id: cab6392b32 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:じょび | 作成日時:2018年4月8日 1時