団長と団色 ページ49
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「じゃあ団長やりたいやつ!」
「はい!!!!!!!」
クラスで元気に手を挙げたのは俺と対角線上に座っていたAたった一人。
「団長は代々男子がやってるねんけどなあ、」
Aが団長やったら楽しそうやなって声が聞こえる中、どうでもいい風習が邪魔をした。
俺は絶対、4人最後の体育祭はAに団長をやって欲しくて手を挙げる。
「先生!俺はAが団長でいいと思います!」
「私もそう思う!」
「俺も!そんな風習潰した方がいいって!」
「俺らのクラスで潰そ!!かっこいいやん!笑」
俺の推薦に次から次へと続いた声にAが嬉しそうに振り向いた。
俺はAに向かってOKサインをすると、Aもサインを返してきて2人で笑う。
結局、俺らの団長はAで決定した。
団は一組から五組までの五団で、色は赤、青、黄、緑、黒。
色は団長のくじ引きで決めることになっていて、HRの途中でAが出ていって、帰ってきた時に手に持っていたのは、39人分の黒いハチマキだった。
「みんな黒やったで〜!」
「めっちゃかっこいいやん!頑張ろ〜!」
「がんばろ!!!!!」
「とりあえず各団の団長発表しとくな!
一組 青団 南本俊輔
二組 黄団 大橋智也
三組 緑団 辻 涼真
四組 赤団 田島祐介
そして
五組 黒団 AA
よろしくお願いします!!!!!」
「おいおい!彼氏赤団団長やんけ!」
「そうやねん!みんなで潰しに行こ!!」
「「「爆笑」」」
前に立ったAの紹介に、クラスは暖かい拍手で包まれた。
副団長は体育委員の男子に決まって、祐介のクラスの副団長は海ちゃんみたい。
そのままクラスでは団員を14人募った。
俺もできれば立候補したかったけど、いつ仕事が入るか分からないので断念する。
結局、応援団ということでA以外の団員は全員男子で構成された。
「みんなの競技振り分けよ!!!絶対勝とうぜ!!!!」
「「「おー!!!!」」」
「でもな、意気込んどいてゴメンやねんけど、、、、私めっちゃ足遅いねやんか、、だから障害物競走にさせて、、、」
「しゃーないなー!笑」
「じゃあAちゃん障害物な!」
「あ!俺借り物したい!!!」
「他借り物したい人おる〜?」
「じゃあ大倉は借り物競争で決定!」
「スウェーデンしたい人〜!!!」
和気藹々と決まる種目に、体育祭への期待を大きくしながらグッと伸びをした。
風が窓をすり抜けて俺の髪を揺らす。
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じょび(プロフ) - tadamomopiさん» ももくらさんやろ!!!IDでわかるんやからね!私も好き!!! (2018年12月17日 8時) (レス) id: cab6392b32 (このIDを非表示/違反報告)
tadamomopi(プロフ) - すき!! (2018年12月8日 20時) (レス) id: dd33592cf0 (このIDを非表示/違反報告)
じょび(プロフ) - ゆうさん» 住野よるさんの作品素敵ですよね!嬉しいお言葉ありがとうございます!頑張ります!! (2018年8月29日 16時) (レス) id: cab6392b32 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - そうです!!!住野よるさん私も大好きです!!!これからもじょび様の作品楽しみにしております(^^) (2018年8月28日 22時) (レス) id: d221d00b99 (このIDを非表示/違反報告)
じょび(プロフ) - ゆうさん» ゆうさん!コメントありがとうございます!住野よるさんの文学作品のことでしょうか、、、それならとっても嬉しいです!あの作品、とっても大好きで何回も読み返したのを思い出します(> <)意識はしてなかったのですがとっても嬉しいです! (2018年8月28日 22時) (レス) id: cab6392b32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:じょび | 作成日時:2018年4月8日 1時