怖がり丸ちゃん∞ part3

. ページ31

錦戸side







昼前、やっとマルが目を覚ました






亮「マル？具合どうや？」


丸「…(フルフル 涙 」


亮「そっかまだしんどいかあ…」


丸「…(コクッ 」






ポロポロと涙を溢し始めた


亮「しんどいなぁ、しんどいけど泣かんよ？」


そう言っても、涙止まらん


亮「もしかして…痛くて我慢出来ん？」


丸「っ…(コクッ 」





こんな喉痛いってなんなんやろ…



亮「ちょっとマルあーんできる？喉見してみ？」


丸「あ……涙 」







いつもは嫌がる所、大人しく口を開けてくれたマル


めっちゃ赤くて晴れてるんが素人でも分かる
これは痛いやろ…







すぐ近くにおった村上くんに声をかける






亮「なあ村上くん…、」


雛「ん？」


亮「これさ、すぐ病院行った方がいい気がする…？」


雛「そぉか…でも予約もしてへんしな…」


亮「だって、普通の風邪やったらなんぼなんでもこんなんならんで…熱もめっちゃ高いし…」


雛「ほんならいつなら診てもらえるか聞いて予約入れとくから、マルのそばおったりや？」


亮「うん分かった、ありがと。 」









村上くんと話しとったら、こっち見て涙こぼしとるマル







亮「マルー喉痛いか？
ちょっとのど飴舐めとこ？ちょっとは楽なると思うから…」





買っといたのど飴から、マルが好きなリンゴ味を取り出して口に入れてあげた








その間に熱を測ったら39度代まで上がってて、冷えピタも貼った








のど飴舐めたら、なんぼか楽になったんか、涙は止まってて、ちょっと安心した







それから、村上くんから5時すぎに病院の予約取れたって連絡あった








そういえば、この子朝から何も食べてへんやんな？



亮「マルーやっぱりご飯食べれそうにない？」


丸「…(コク 」


亮「そっか…どうしよなあ… あ、」





俺は、リビングにおるであろう大倉に電話をして、氷水を持ってきてもらうように頼んだ






ほら、氷やったら飴感覚で水分取れるやん？

それに普通の氷やったら今のマルちゃんにはちょっと大きすぎるから水で溶けて小さくなった氷をマルの口に運んであげたら表情が緩んで、嬉しかった

.→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す