仮面の下を見せてよ

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挨拶をしていると、ドアが開く音がした。まだ人が来るらしい。
オフィスに入ってきたのは女性で、私を見るなり女の子だ〜と駆け寄ってきた。
確かに今までこの場に女性のメンバーがいなかったので私も少し喜んでしまう。すみません、男性の方々。

山森「あ、私は山森彩加です！女の子が入ってきてくれてとても嬉しい！」

山森さんは私の手を持ちながらぴょんぴょんと飛んでいる。見てて癒されるタイプの女性だ。

『よろしくお願いします！』

伊沢「じゃあ、これ以上来なさそうだし撮影するか〜。」

この場にいるのは私を含めて11人。一気に大人数になった。
ぞろぞろと撮影部屋に移動し、カメラの横で声が拾われそうなところで待機していると、離れたところに座る山森さんが見えた。

『あれ、山森さんは出ないんですか？』

山森「私はいつもナレーションとかで出てるし、今日は見に来ただけだから〜。
あと、私のことは彩加でいいから！」

『じゃあ、そう呼ばさせてもらいます。私のこともAで大丈夫ですよ。』

山森「やった〜！よろしくね、Aちゃん！」

嬉しそうな顔をする彩加さんを見ていると、こっちまで笑顔になってしまう。
私は大学でもあまり友達は作らない方だったが彩加さんとはとても良い仲になれそうだ。

福良「はーい、じゃあカメラ回すよ〜」

伊沢「はーい」

急いで目の前に視線を戻す。
初めてだから緊張するけど、とりあえず頑張ろう。
ちらっと彩加さんの方を見ると、頑張って！と口パクで言ってくれた

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