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久しぶりにタクの家に行くなぁ。
お酒に強く、しかもお酒が好きな私達はよくお互いの家で呑んだりしていた。だけど勉強が忙しくなってからお互いに気をつかってあんまり一緒に呑む機会が無くなっていた。
タクは言わば私の東京でのお母さんみたいで、困った時に頼らせてもらっていた。タクもなんだかんだ助けてくれたので入学してすぐの時とかはとても助かったなぁ。
私はタクに了解と伝えて電話を切り、家を出る準備をすることにした。
今の私は朝から引きこもっていたため上下スウェット姿。さすがにその姿で家を出る訳にはいかない。
適当に服を選びメイクもほぼほぼせずに家を出る。別に幼馴染だし、気を張る必要は無いだろう。
そうだ、途中でおつまみでも買って行ってやろう。
私は駅に向かう途中にあるコンビニへ立ち寄り、タクが好きなものを買ってから家へ向かうことにした。
私とタクの家は電車で1駅ほどなので割と近い。この間の歓迎会の時は残って作業するだのなんだのと言っていたので一緒に帰れなかったが、たまに駅で会った時は一緒に帰っている。
直ぐにタクの家に着き、インターホンを押せば直ぐに返事が返ってきて、間もなくして玄関のドアが開かれた。
『おじゃましまーっ』
川上「どーぞ。お前本当に遠慮ないよな。」
『ええやん。タクの好きなの持ってきたんやし。』
手に持っているコンビニの袋をタクの目の前に持っていく。タクは嬉しそうな顔でそれを受け取った。
川上「さんきゅ。やっぱ許すわ」
『おおきに〜。』
久しぶりに来たけど前見た感じとそう変わらず、所々散らかっている。まあその方が生活感があっていいと思うけどね。
隅っこの方に荷物を置き、私はタクを手伝うべくキッチンへ向かった。
『なんか手伝うけど?』
キッチンに顔を出すとタクはグラスやら何やらを出して色々準備をしてくれているようだった。
川上「あ。じゃあグラスお願いするわ。」
『はーい。』
私は戸棚からグラスを出してリビングへ持っていく。そしてまた手伝うべくキッチンへ行ったが、「リビングで待っとって」と言われてしまった。
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エリ(プロフ) - きららさん» ありがとうございます!生き甲斐だなんて宜しくないですよ( ˇωˇ )これからも頑張ります、ありがとうございます! (2019年7月22日 18時) (レス) id: 289df29eb3 (このIDを非表示/違反報告)
きらら - もう、生き甲斐になってます(*´∀`)♪ (2019年7月21日 20時) (レス) id: 74e44844cb (このIDを非表示/違反報告)
きらら - いつも面白いお話を書いてくださることに感謝しかございません!これからもエリさんのペースで更新頑張ってください!毎日更新楽しみにしてます! (2019年7月21日 20時) (レス) id: 74e44844cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エリ | 作成日時:2019年7月13日 21時