10-2 ページ21
そこから何十問かを経てクイズ大会は終了した。
私もまずまずの成績で、趣味にしては凄いと伊沢さんに褒められた。
『お疲れ様でした〜。』
私は疲れ果ててその場に寝転がる。
渡辺「めちゃくちゃ強くない?!」
水上「うん。これからももっと伸びると思うし。」
川上「どうやった?」
タクが私の顔を覗き込んで行儀悪いぞ、と手を引っ張って私を起こす。
私は目を輝かせて叫んだ。
『楽しい!趣味でやるとかやなくてこうやってやる方が楽しいわ!』
川上「よかったな。めちゃくちゃ素出とるけどな。」
『…あっ……』
言われてから気がついた。今の私思いっきり関西弁で話してた。
他の人が聞いてなかったらいいな〜と思って他の人の方向を見る。しかしバッチリみんなと目が合ってしまった。しかもなんだか全員ニヤニヤしている。
『あのー皆さん…』
伊沢「ずっと気になってたんだけどAちゃんってやっぱり関西弁喋るんだね!!」
須貝「そっちの方がいいよ!絶対!」
『いや、今のは聞かなかったことにしてください』
鶴崎「また標準語になっちゃった笑」
山本「えーもう1回喋ってよ〜」
『嫌です!』
やってしまった。いつか出るだろとは言われていたけど初日からとは…。
タクまでもが素で話せばいいじゃんってゲラゲラ笑ってるし…
今の私は三角座りで完全に落ち込みモードだ。膝に埋めた顔が赤くなっているのが自分でもわかる。
山森「大丈夫大丈夫。関西弁のAちゃんも可愛かったよ?」
『お世辞は大丈夫ですからぁ…』
山森「大丈夫大丈夫。ほら、顔上げて?」
渋々と顔を上げる。眩しい電灯の光が飛び込んできた。思わず目をつぶる。
明るさに目が慣れてすぐ飛び込んできたのはニヤニヤ笑ってる数名。
水上「大丈夫だよ、関西弁もいいと思う」
『だからその話はやめましょう!!』
私の叫び声が撮影部屋に響き渡った。
170人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
エリ(プロフ) - きららさん» ありがとうございます!生き甲斐だなんて宜しくないですよ( ˇωˇ )これからも頑張ります、ありがとうございます! (2019年7月22日 18時) (レス) id: 289df29eb3 (このIDを非表示/違反報告)
きらら - もう、生き甲斐になってます(*´∀`)♪ (2019年7月21日 20時) (レス) id: 74e44844cb (このIDを非表示/違反報告)
きらら - いつも面白いお話を書いてくださることに感謝しかございません!これからもエリさんのペースで更新頑張ってください!毎日更新楽しみにしてます! (2019年7月21日 20時) (レス) id: 74e44844cb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:エリ | 作成日時:2019年7月13日 21時