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Aside
??「あ、あのっ!立原さん!」
図書館に向かっていると、なにやら男の人に声をかけられた。でもその人を私は知らない。
『はい、なんでしょう』
とりあえず声をかけられたものだから立ち止まり、声の主の方へ近づく。
すると、その男の人が意を決したように声を発した。
??「あ、あのっ!いつも講義とかで一緒だったものです。…えっと、好きです!付き合ってください!」
周りにいた人が一瞬ざわめく。なんだなんだと言う声が聞こえてきた。
突然の告白で戸惑っている、と言いたいところだが、これは今月で3回目、もう慣れてしまった。
第一この人は私が知らない人とすぐ付き合う人だと思っているのだろうか。
目の前の男性は不安そうにこちらを見ている。かわいそうだがお返事をさせてもらおう。
『すみません。お断りさせていただきます。』
こう言ってまた図書館への歩みを進める。こういうのは後ろを向かないほうがいい。その人のことが苦手になってしまうから。
少し歩き、道行く人がいなくなったくらいで近くのベンチに座っていた男性に声をかけられる。
???「A、あれ今月で何回目?」
『また見てたん。あれで3回目やわ。しかも今月だけで。』
先程とは全く違う口調と物腰。しかし今は私とその男性━━━━━━━私の幼馴染である川上拓朗しかいないのだから問題ない。
川上「しかもお前知らない人に対する態度きついもんなぁ。おかげさまで氷の小悪魔とか言われてるのこっちの耳まで届いてるで。」
『それは人見知りやから仕方ないの。タクも私と喋ってる時は関西弁やん。これでも私友達には標準語で話すように頑張ってるんよ?』
そう言いながらニヤニヤ笑っているタクの横に座る。
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エリ(プロフ) - きららさん» ありがとうございます!生き甲斐だなんて宜しくないですよ( ˇωˇ )これからも頑張ります、ありがとうございます! (2019年7月22日 18時) (レス) id: 289df29eb3 (このIDを非表示/違反報告)
きらら - もう、生き甲斐になってます(*´∀`)♪ (2019年7月21日 20時) (レス) id: 74e44844cb (このIDを非表示/違反報告)
きらら - いつも面白いお話を書いてくださることに感謝しかございません!これからもエリさんのペースで更新頑張ってください!毎日更新楽しみにしてます! (2019年7月21日 20時) (レス) id: 74e44844cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エリ | 作成日時:2019年7月13日 21時