君とまた出会うまで…【名前変換オリジナル】

after.3 ページ3

高校2年生の夏、私にとって忘れられない







黒瀬莉久と出会った季節だった。







毎日が眩しくて明るくて暖かかった。

嫌いだったはずの夏が特別なものになって、私と莉久の出会いが全てを変えてくれた。









彼が転校してすぐ、初めは頻繁にメールのやりとりをしていた。



その時の私は何も疑わずに何も考えずに、この関係がずっと続いていくのだと思っていた。



















…彼との連絡が途絶えたのは1年ほど前だった。













メールをしても電話をしても応答無し
赤坂や青谷さんにも連絡が来ていないらしい





そしてそのまま…









私は大学生になった。











―――――――――――――――――――――






教授「…であるから―――」







「…」






そうだ、授業中だった。

危ない危ない、危うく寝てしまうところだった。


いやいや心理学の授業とか適当にとったけど眠たすぎて余分な事考えすぎなんだよ







きっと何か…理由があるはずなんだ。










莉久は約束…守ってくれる












教授「人の心というのは、その時その時の環境からの刺激によって常に変わり続けるものなのです。」



「…」








教授「例えば、今日好きだったものが明日は好きでなくなる。人の心という心理には人間関係や―――」

















もうあれから、2年が経とうとしている。

2年間あれば何ができるだろう？






莉久の世界は私の世界よりはるかに大きい

だから、変わっていくのは当たり前

















私にかかったままの魔法は夏の暑さと共に溶けていく
消えてしまったらこの先どうなってしまうのか







私は君を…






君と過ごしたあの日々を、忘れたくないのに

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