君とまた出会うまで…【名前変換オリジナル】

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貴方side








最初に忘れていくのは声らしい

そして匂いも顔も……だんだん私の中から消えていく








その寂しささえも、消えてしまったら
私の特別な夏はどこに行くのだろうか











そういえば


真っ白な雲を見たのはいつぶりだろうか…













青谷「A？どうしたの？」




「あ、ごめん青谷さん…今日天気いいからボーっとしてて」




青谷「珍しいこともあるのね、今日の授業のプリントなんだけど……」












大学1年の6月

青谷さんと同じ大学で事務仕事をするために勉強中
ごく普通の毎日を送っていた。







そんな中で思い出すのは彼と最後に会ったあの日の事だった。














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莉久『最後に目、瞑れよ』




『……うん』







ゆっくり目を閉じて、初めてしたキス

クラスメイトみんなに見られていたから黒歴史だけれど
自然と私の中で大切なものになっていた。





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青谷「あ、今日の授業の後暇？」




「ごめん、今日バイト入れてるんだ」



青谷「またバイトー？頑張るねぇ」







「一人暮らしだからね」

















今では、一人暮らしとバイトの両立に追われる日々








大人になったらまた会おうっていう、あの頃の約束も…




大人になる度に自然に薄れて消えるものなのかもしれないと感じてきた。












「……」






今年の夏は、君を思い出せるのかな

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