8話 ページ8
夢野「ちょっと、」
朝早く、家の玄関を閉めたばかりのAは、背後から声をかけられたことに驚いた。
振り向くと、門前に幼馴染が不機嫌な顔をして立っている。
Aは一瞬目を見開いたが、すぐに無表情に戻ると、何事も無かったかのように駅に向かって歩き始めた。
夢野「挨拶くらいしたらどうなんですか」
少し後ろをぶっきらぼうについてくる幼馴染に一切返事をせず、
足早に歩を進めようとしたが、
彼が前に立ちはだかり、
進路を阻んだ。
夢野「いい加減機嫌を直せ、いいものを持ってきました。」
そう言って強引にAの左手を取ると、
手のひらにじゃらりと何かを置いた。
それは、高価そうなブレスレットであった。
夢野「Aにあげます、最新のデザインですよ」
有名ブランドのものであることは疎いAにもわかった。
「あんな子供っぽいブレスレットの事なんか忘れてしまいなさい」
すると次の瞬間
乾いた音と共に
幻太郎の左頬に鋭い痛みが走った。
また、Aにビンタされたのだ。
彼女の目はわなわなとふるえている。
痛む左頬にそっと触れながら、
やっと目が合った
と、頭の片隅で思った。
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るうみ - 続きめっちゃ気になります()無理せず頑張って下さい!応援してます (2020年1月6日 23時) (レス) id: d801fe8186 (このIDを非表示/違反報告)
そーか - 続きが楽しみです!頑張って下さいね! (2019年12月31日 23時) (レス) id: 43c04a9725 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2019年12月31日 13時