光をくれたのはきみでした 【木兎光太郎】

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てか、制服ぬれた。どうしよ。

もう、チャイムなるし。タオルで拭いとくか。


ｷﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ



先「SHR始めるぞー。…おい、Aどうした。びちょびちょじゃないか」


「あー。ちょっと、色々あって」


先「風邪ひく前に着替えてこい」



たしかに、風邪ひいたらこっちは大変なのだ。
こまる。



「あっ、はい」


ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ



はぁ。こういう時は保健室か。
保健室行こっか。


階段、降りようと曲がり角を曲がろうとした時


ﾄﾞﾝｯ!!


誰かとぶつかった。



「いった……」



光「うわー!!!!すまん!!!大丈夫か!!?」



「あっ、大丈夫です。それじゃあ」


光「ちょっとまてよ！お前、めっちゃ濡れてるじゃねーか!!!これ、着とけ!!!じゃあな!!」



そう言って肩にかけられたのは、この男の人のブレザー



「えっ、ちょっ」



知らない人にブレザー貸すなんて優しい人だな

まぁ、ありがたく貸してもらおう。
とりあえず、風邪ひく前に保健室へ



ｺﾝｺﾝ


「失礼します」


先「水野さん、どうしたの？」


「あぁ、制服濡れたので着替えていいですか」


先「いいわよ。着替え終わったら制服貸してちょうだい？乾かしておくから」


「あっ、ありがとうございます」



うちの先生方はあまり追求してこない。
そこはありがたい。

いじめられてることも言ってない。
色々響いたら困るし。
こんな馬鹿みたいなことを言ってられない。



「ありがとうございました」


先「乾いたら呼ぶわね」


「はい。失礼しました」



ｶﾞﾗｶﾞﾗ

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