狐様の悪鬼滅殺［鬼滅の刃］壱

蝶屋敷 ページ47

蝶屋敷の一室_____

あまり使われることのない一人部屋_____



炭治郎「狐様、今日はとてもいい天気ですよ！

　 花がとってもきれいに咲いています！


　 あ！そしてですね！

　 煉獄さんがあなたのおかげで

　 早くに復帰できました！



　 僕も怪我が治りかけてます！

　 善逸も伊之助も！






　 みん、な…っ、」

でも、



なんでっ、

炭治郎「どうしてっ、


　 あなただけは、

　 目を覚さないんですかっ、」


あのとき倒れた狐様は

あれからずっと、目を覚まさない、


その姿は、

生気のない人形のよう_____




炭治郎「狐、様…

　 あなたに伝えたいことが、

　 たくさんあるんですっ、


　 だから、だからっ、

　 早くっ、目を開けてくださいっ、」泣


自分が弱いせいで

無力なせいで


守ることができない、



このやるせない気持ちを、

あなたはずっと、感じていたんですか…？




俺があのとき、


どれだけ無責任な言葉を

あなたに言ってしまったか、



この身を持って知った、

炭治郎「ごめん、なさい…」


この華奢な身体で

どれほどの苦痛を背負ってきたか、


痛いほどわかった、





蝶屋敷の一室で_____

彼女は今日も眠る_____

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