【黄】ガチの尊死した後に、推しの死期が迫っていることを知りました。【stpr】

#１４ ページ15

Aside


る｢起きてくださーい｣


『…うぅん？』


る｢髪ボサボサですよwどうしたんですか｣


『いつもー、』



るぅとくんにカーテンを開けられ眠たい目を擦りながら起き上がる。


寝癖が酷いのも、生前も今もずっと一緒。



る｢ほら、行きましょ｣


『どこにぃ？』


る｢？貴方のピアノの先生のとこ｣


『おぉ、マジで行くの』


る｢約束は守る主義なんで｣




ほんとか？

まぁいいけど、空中浮遊で立ち上がり顔を洗う。



幽霊だから臭みもないし、ずっと一緒の服。

着替える必要がない。



『ほら、早く外出よ』

る｢…僕が起こしたのに｣

『関係ない』



…今思ったけどもう推しがいる環境に慣れてるなー…


あんまり慣れたくなかったけどまぁいいか。



る｢どこの県ですかね｣


『どこだと思う？』


る｢…長野？｣


『何故w違うよ、山口』


る｢…平凡｣


『今山口民全員敵に回したから』



結構山口いいんだけどなぁ、海とか。

名前忘れたけど綺麗だった。



る｢…電車か｣


『うんー、まぁ私の電車賃はかからないね！』


る｢幽霊ですからね、｣




結構遠いけど君の財産なら一発だよね。

ね。



そう二人で会話しながら歩くこと３０分。


人混みで賑わう駅に着いた。

　

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