保健室の君と僕。【stxxx】【BL】

三十二時間目 ページ40

赤side

どーしよ。俺が泣く場面じゃないのに、俺が怒らせちゃったのが悪いのに…

涙止まんないや


な｢あの、莉犬くん…？｣

莉｢！！なーくん、どうしたの？｣

必死に涙をふいて何も無かったかのように振る舞う。

な｢さとみくんの授業。いま自習中なんだって！ジェルくんが言ってた。多分みんな喋ってるからさ莉犬くん言っちゃえば？｣

莉｢……うん！！｣

なーくんはなんでもお見通しだ。

けど、そんななーくんだからこそ俺は助けられてる。
感謝しなきゃなぁ、ジェルくんにもなーくんにも。

莉｢行ってくる！｣


ーーー

なーくんの言った通りめっちゃ喋ってるけど……

陽キャがいっぱい！

どうしよう、入りにくいな…


9割の女子が輪になって話してて、ほかの女子は本を読んだり、ちゃんと自習してたりする。

男子はあちらこちらに少しずつ固まって話している。

るぅちゃんもころちゃんも見つからない。

莉猫くんも見つからない。

さとちゃんも…おれ、目悪いからなぁ。


すると、1番騒がしい女子のグループの数人が扉の前に立つ俺に気づいてくれた、


ﾓﾌﾞ1｢え？何この子、｣

う、怖がられてる？

まぁ、黒いフードを深くまで被っているし、大きめのパーカーだからダボダボで少しだらしない。

しかも制服は来てない。

めちゃめちゃ怪しいな。

ﾓﾌﾞ2｢え？1年生？今授業中だよねー？帰りな〜w｣

莉｢ぁ、あの…｣

ﾓﾌﾞ3｢誰か呼ぶ？｣

莉｢ぇ、、あの、お願いします、｣

ﾓﾌﾞ1｢だれー？｣

莉｢さ、、とみくん…呼んでくれませんか？｣

ﾓﾌﾞ2｢は？｣

あ、今。空気が凍りついた。

俺と女の子たちの間に漂う空気が完全に冷めてる

不味いこと言ったかな

ﾓﾌﾞ3｢あんた、そのビジュアルでさとみ様と話せると思ってるの？｣

ﾓﾌﾞ2｢さとみ様はブスには興味無いの！とっとと帰れ。｣

ﾓﾌﾞ1｢まぁまぁ、wどーせ告白でしょ？無様に振られる姿を見てやるわよw｣

ﾓﾌﾞ2｢ふっ、確かにねw｣

ﾓﾌﾞ3｢さとみく〜〜ん♡よんでるよー？告白じゃなぁーい？♡｣

莉｢ちがっ、やめてくださｯ｣

ﾓﾌﾞ1｢え？てかこいつ男じゃん？｣

ﾓﾌﾞ2｢え？きもぉw｣

莉｢………ｯ、、ｸﾞｽｯ｣

ﾓﾌﾞ3｢え？泣いてる？やばぁww｣

さ｢俺を呼んでるのってもしかしてそいつ？｣

ﾓﾌﾞ1｢あはっwさとみくんはこんなブサイクにキョーミないよねぇ♡｣

莉｢………さ、とちゃ…｣

さ｢え、、なんで泣いて、｣

泣いてるところ、見られたくない…

三十三時間目→←主がなんか話してるんだってさ。

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