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医務室での検査は思っていたよりも早く終わった。
離職期間落ち着いた生活をしていたせいか、特に問題点も見つからなかったようでしんぺい神も胸を撫で下ろす。
「うん、大丈夫みたいやね。でも無理はダメやからね」
『はい、気をつけます』
「ええ返事。…あのさ、ダメ元で頼むけど、これからは僕と一緒にうちの２トップのことできるだけ注意して見てもらってもええかな？」
突然の頼まれごとにAは目を丸くする。
どういう意味かを尋ねる前に彼は苦笑しながら説明を始めた。
「トントンはさ、うっすら気づいてるかもしれんけど基本仕事漬けの毎日を送ってるんだ。こっちも気をつけて見てはいるけど、仕事量も多いからすーぐ無理して徹夜してまうんよね。体調悪くても仕事の心配ばっかするし」
『なるほど。耳が痛いですね』
「ふふ、そうやろね。まあ君の場合は元の環境も影響してたから今後は変わるかもしれんけど。グルッペンは結構自由やし仕事もちょいちょいサボるけど、本格的に取り組んだりほんまに忙しい時は自分の生活とか投げ打ってそれに集中してまうことがあるんよ。人にはあんまりそういう所は見せんけどな」
しんぺい神の説明は妙に説得力があって頷いてしまう。
意外という訳でもなくすんなり納得してしまったが、それはある程度彼らと交流があるAだからなのだろう。
全くの初対面の新人ならきっと驚くだろうに、と考えながらしんぺい神はAに向かって緩く微笑みかける。
「何とかしたいけど僕だけじゃ中々止めきれん。だからあの二人があんま無理するようやったら遠慮なくベッドにでも投げ飛ばしといて」
『…最後に無茶振りされるとは思いませんでした』
「だってそれくらいせんと言うこと聞かんもん」
『ではしんぺい神さんに逐一告げ口します、という材料で脅すことにします』
「お、ええよー。と言うか全然遠慮せんでチクって」
『よろしいのですか？』
「うん。そしたら添い寝コースか睡眠薬でも仕込みに行くから」
からからと朗らかに笑うしんぺい神の冗談が何故か冗談に聞こえない。
しかし茶化しつつもやはり心配はしているようで、彼の飄々とした態度の裏の仲間想いな一面を垣間見ることができたのは、Aとしては少し嬉しかった。
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はろ - 初コメ失礼します。今日初めてこの小説を見つけ一気に読んでしまいました。素敵な作品をありがとうございます！ (2019年5月10日 23時) (
レス) id: 04eaede967 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - あ、あの、エーデルが死ぬと思ってなくて思わず涙が……(T ^ T)作品好きです！ま、まさかのおおおおってなっておりますっっ！ (2019年4月26日 17時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
璃亜(プロフ) - フーさんさん» コメントありがとうございます。ボキャブラリー広いですか…！？まだまだ勉強不足な面もありますが、そう言っていただけて嬉しいです！ありがとうございます。続編もあるのでよかったらご覧になってみてください。 (2018年3月14日 21時) (レス) id: 97b5822f0b (このIDを非表示/違反報告)
フーさん - 主様のボキャブラリー広すぎるぅううう… (2018年3月14日 13時) (レス) id: c25a3a0724 (このIDを非表示/違反報告)
璃亜(プロフ) - 遊馬さん» コメントありがとうございます。まだまだ拙いですが、お褒めのお言葉とても嬉しいです…！お気遣いありがとうございます。次作もどうぞよろしくお願いします。 (2017年7月7日 14時) (レス) id: 97b5822f0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃亜
| 作成日時：2017年5月24日 22時
