8.相葉くん ページ8
・
「っもー！相葉くん！まじでパン屋さん絡んだらおーちゃん質悪いから！」
ぷりぷりしながらそう言ってすぐ側の椅子に座ったその人は
「お、可愛くなってる？って、何ちゃんだったっけ？」
にこにこしながらそう言った。
「Aちゃんだってさ。おーちゃんああ見えて有岡の事結構気に入ってるでしょ(笑)」
「ぜんっぜんそんなに思えない！」
「なに、今度は何言われたの。」
「昼間っから人のヨメに手出しに来んな！ってさ。じゃあ夜ならいいの？って言ったら持ってた鉛筆刺されそうになった。」
「おーちゃんマジでやりそう(笑)で、パン屋ちゃんは？」
「あ、すぐ来るって。」
「オッケー。」
ぽんぽん弾む会話に口を挟めるわけもなくただされるがままカットされてるけど・・・
鏡に映る自分がどんどん知らない人に見えてくるのはどうしてだろう？
「ね！相葉くんって、マジで凄いの！相葉くんにお願いしたら絶対間違いないから！」
すぐ側の椅子に座ってる駅員さんがなぜか自分の事のようにワクワクした顔で話してるけど
その気持ちも分かる気がする・・・
だって鏡に映ってる自分が本当にどんどん可愛くなってる気がするんだもん。
相葉くんって・・・ただの床屋さんじゃないの？
そもそも床屋さんってこんなにカットが上手なもんなの？
「はい！出来上がり！」
あっという間にカットを終えて私の両肩に手をぽんと置き
ちょっとだけ腰を屈めて私の顔の側から一緒に鏡を覗き込んだのと同時に
またカランカランとドアの音が鳴って
「雅紀おつかれさま！これチビに渡しといてくれる？今度こそ恐竜だから！」
ショートカットの元気良さそうな女性にこにこしながら入って来た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 408人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えこる(プロフ) - 鈴さん» 鈴さ〜ん♪こんな所まで読んで下さったんですね。ホントにありがとうございますm(_ _)m！ (2020年6月15日 23時) (
レス) id: 7530b26ba1 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 御無沙汰してます、お久しぶりです。あれからずっと読んでました、シリーズ完結まで読んで、やっぱり好きだなぁと。何度も読み返してます。 (2020年6月14日 2時) (レス) id: d50b197e0a (このIDを非表示/違反報告)
えこる(プロフ) - ほっそんさん» ほっそんさん♪最後まで読んで下さってありがとうございましたm(_ _)m最後の『わん。』は、お利口で『待て』して下さってるのかな？？シェフ潤の相手が誰なのか…さっぱり見当つきませんがいつか何か浮かんだ時にはお付き合いお願いします(＾＾)v (2019年7月11日 11時) (レス) id: 010ac42581 (このIDを非表示/違反報告)
えこる(プロフ) - ともさん» ともさん♪最後までお付き合いありがとうございました〜！デキる兄さんたちに可愛がられながらもデキる男に成長（するであろう）有岡くんが書けて私も楽しかったです(＾＾) (2019年7月11日 11時) (レス) id: 010ac42581 (このIDを非表示/違反報告)
えこる(プロフ) - すみれさん» すみれちゃ〜ん♪有岡、意外にデキる子だったでしょ？可愛いだけじゃないんだな〜（ぐふふ）この間はあまり時間が無かったけどまた次回は有岡のアレやコレやも聞いてねww (2019年7月11日 11時) (レス) id: 010ac42581 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：えこる
作成日時：2019年4月20日 7時
