大好きな彼とのお話（r.a） ページ46
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それはお風呂上り。
「A〜」
「はーい？」
「ちょっときて〜」
冷蔵庫から出した麦茶をグラスに注いでいたら、寝室から私を呼ぶ陸の声。
「なあに？ なんかほしい？」
「俺はAが欲しい」
「はいはい…で？」
「そうやって流すよね〜」
ここ座って、とベッドの真ん中辺りにいる陸の正面に手をひかれて座った。
「なんか話？」
「ん〜？ 今日はAを癒してあげようと思って」
「えーなになに」
「じゃーん！」
そう言って陸の横に置いてあったなにやらおしゃれっぽい小さな丸い容器を私に見せる。
…ハンドクリーム？
「これ使ってハンドマッサージしてあげる！」
「…出来るの？」
「任せなさい」
自信ありげに容器の蓋を開けると、ほのかにイイ香り。
「A強い匂い苦手だからさあ…柑橘っぽいのなんだけどどう？ 大丈夫そう？」
「うん、イイ匂い」
「良かった〜」
「わざわざ買ってきたの？」
「…怒らない？」
「え、なんで怒るの」
「コレ会社の女の子に譲ってもらった。 あ、もちろん新品だよ！」
なんでも話を聞くと、女子社員たちが休憩時間にハンドマッサージを話題にしてたらしく。
リラックス効果とか色んな効能とか…、一緒に話しながらお勉強したんだって。
「彼女にしてあげたい、って言ったらコレくれた」
「…そんなこと言っちゃって大丈夫なの？」
「あーそれはもう、うん。 みんな知ってるから」
「知ってるって？」
「だって机の上に二人で撮った写真置いてあるもん」
「…は？」
「ほら〜海外ドラマとかのオフィスでよく見るでしょ？ 家族写真とかフレームに入れてさ、あんな感じで」
…ちょっと待って。
「なにしてんの…」
「まあまあ、はい、手貸して」
どっちが流してんのよと思いながらニコニコと手を取られたからとりあえず黙った。
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ちょる(プロフ) - も。さん» はじめまして。たくさん褒めていただきこちらが嬉しくて叫び出しそうです…！ひとまずはもうひとつの作品の方を頑張りますね。感想頂きどうもありがとうございました！ (2020年6月7日 21時) (
レス) id: 7af395255e (このIDを非表示/違反報告)
も。(プロフ) - こんにちは！お話全て読ませて頂きました、どれも素敵なお話で胸がキュンキュンして叫び出しそうになりながら読みました……これからも更新頑張ってください！猫みたいな〜の作品の方も読ませて頂きます！ (2020年6月7日 17時) (レス) id: db66c21382 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょる | 作成日時：2020年3月1日 21時
