「女友達」だった彼女のお話（r.a） ページ19
※「元彼」な男友達とのお話、の、その後のお話
少し肌寒く感じて、真夜中に目が覚めた。
カーテンの隙間から入る月明かりが意外と明るい。
隣には、布団を引っ張って抱き込むように眠っているAがいて。
同じ方を向いて寝ていたから、俺背面ほぼ丸出しなんですけど…どうりで寒いはずだ。
肘をついて布団の端っこをグッとひいたら、一緒にAの体もこっちを向いた。
少し唸るような声がしたけど起きる気配はない。
顔にかかる髪の毛を除けてやって、あどけなく見える寝顔を見つめた。
つい最近恋人になったばかりのA。
長い友人付き合いだったから割と彼女のことは知ってると思っていた。
酒はビールより焼酎派だとか、意外と大雑把でガサツな所があるとか。
もちろんスッピンだって知ってるし、仲間内で海に行った時に水着姿だって見た。
けど…当たり前のことながら、恋人に見せる表情やら何やらは全然知らないものばかりで。
キスした時の唇の柔らかさや温度。
吸いつくような肌の感じや、触れた時に零れる濡れた声。
初めて抱き合ったときにうわ言のように繰り返された「好き」はたぶん一生忘れない。
それから…安心したように俺だけに向けられる、甘えた視線。
Aのことを好きだと確信して、それを伝えて…気持ちが通じ合って。
彼女の知らなかった部分を知るたび、自分でもおかしなくらい想いはどんどん強くなる。
今までよく“友人”なんて距離で付き合ってられたもんだと不思議になるくらい。
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ちょる(プロフ) - も。さん» はじめまして。たくさん褒めていただきこちらが嬉しくて叫び出しそうです…！ひとまずはもうひとつの作品の方を頑張りますね。感想頂きどうもありがとうございました！ (2020年6月7日 21時) (
レス) id: 7af395255e (このIDを非表示/違反報告)
も。(プロフ) - こんにちは！お話全て読ませて頂きました、どれも素敵なお話で胸がキュンキュンして叫び出しそうになりながら読みました……これからも更新頑張ってください！猫みたいな〜の作品の方も読ませて頂きます！ (2020年6月7日 17時) (レス) id: db66c21382 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょる | 作成日時：2020年3月1日 21時
