Fischer's 短編 2。

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「なぁ、最後にやりたい事あんだけど。」


『何でしょうか？』


「ツッコミとボケ逆にして1回だけやりたい。」


『面白そうですね！やりましょう。』









『「どーも、師弟でーす！」』


「ちょっと、俺
最近気になってる事があるんですよー。」


『お！何ですか？』


「兄貴から聞いたんだけど、
バレンタインチョコAから貰ってないって。」




バンッ！と今日イチの音を立ててボケのカードを
叩き出す。





Aが、ボケでもないものに兄クロードが出したので動揺するが

ボケが出したのならツッコミも出さなければならない。


Aも疑問に思いながら時間差でツッコミのカードを出す。





兄クロードのカードは、ちょき。
私のカードは、ぐー。



結果的にツッコミが勝ったので、
否定的にツッコまなければならない。




『あ、えっと…。』



「アイツのこと嫌いなの？」


兄クロードが自分の事を質問する。
なんともややこしい。




『え、え…？いや、そんな事はないですけど！』


「ほんとー？
俺には渡してくれたけど、兄貴には渡してない
でしょ？」


『そ、そもそも！
どうしてお兄さんが知ってるんですか？』


「ん、あーそれは
シルクがーー…じゃなくて俺が兄貴に
自慢したから。」




Aが口をキュッと噤んで、黙る。
兄クロードはさらに質問する。


「もう1回聞くけどアイツのこと嫌いなの？」


『嫌いでは…ないです！』









「じゃあ、好きなの？」




Aがその二文字に顔を赤くし戸惑うが小声で









『……そういう事に…なっちゃいますね…。』

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