【d!】たまり場 (ページ8)

今日:10 hit、昨日:17 hit、合計:12,698 hit

第8話ページ8

そういえばグルッペン様の腕の中で倒れたな
そしてここが我々国ということは
グルッペン様は我々国の陛下だったのか
今まで我が国我が国とフェイリア国に
ついてばっかりだったから外の
情報を知らないのは困るな

しん「､､､えー、と､､､体調は大丈夫？」
A「はい」
しん「頭痛いとか耳が聞こえにくいとかない？」
A「はい」
しん「､､､うん、今からグルッペン呼ぶけどお話できそう？」
A「､､､はい」
しん「よし、少し待っててね〜」

しんぺい神様はよっこらせと
おじさんくさい掛け声をしながら
立ち上がると静かに部屋から出ていった

A「､､､」

しんぺい神様､､､少し困ってたな
というかこれからどうなるんだろう
我々国､､､確か戦争大国だったな
1度本で読んだことある
昔から国のトップは血の気の
多い野蛮人が多く
戦争としての技能は非常に高い
オマケに魔法国でありその不思議な力を
駆使した戦術も大きく評価されているとか
､､､魔法とか見た事ないな
どんなのなんだろう

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

グル「入るゾ」
A「どうぞ」

さっきより口調がほどけている
グルッペン様の後ろにはガタイのいい
赤いマフラーを巻いた人が警戒心MAXで
私を睨みつけていた
その横にはしんぺい神がいる

グル「調子はどうだ？」
A「､､､大丈夫です」
グル「そうか､､､なら良かった、心配したゾ」
A「ﾋﾞｸｯ､､､」

私の返答にホッとしたグルッペン様は
私の頭を撫でようと手を伸ばす
でも私は反射で肩を竦めた
仕方がない､､､今まで私の頭よりも上に
上がった手は優しいことなんてなく
容赦なしに私の頭を叩いたのだから

グル「､､､婚約破断になったな」
A「はい」
グル「Aは貴族でもなんでもなくなった訳だが､､､ここに居たいか？」

どうだろう
ここがどういうところなのかは知らないし
特別思い入れがある訳でもない

A「､､､申し訳ございません、分からないです」
グル「そうか､､､じゃあ、言い方を変えよう､､､フェイリア国に戻りたいと思うか？」

かと言ってフェイリア国に
帰りたいかと言われても
､､､別にそういう訳でもない