【d!】たまり場 (ページ6)

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第6話ページ6

冒頭で私のお母様について話したと思うが
私が遺伝として受け継いだのは
この銀の髪だけでなく
体が弱いというのも私は
しっかり受け継いでいた
よって長時間立ちっぱなしだったことや
この出来事による過度な
ストレスなどによって
負担がかかっていたのだろう
限界を迎えた私の視界は
私に跪いて手を差し出すグルッペン様が
グルリと反転した
周りから悲鳴が聞こえそれに目をしかめる
平衡感覚をなくした私の体は
倒れたが冷たい床に激突する､､､
ことはなくふわりと宙に浮いた

グル「大丈夫か！？」
A「､､､ｯ」

視界がぐるぐると回り頭がズキズキと痛む
呼吸が浅くなり息が苦しくなった
グルッペン様が支えてくれたのだろう
群衆の前でこんな醜態を晒したのは初めて
グルッペン様は焦ったような表情で
私を抱き抱え顔をのぞきこんだ

グル「死なないでくれ！お願いやから！！！」

顔が良いなこの人

ぼーっと意識が遠のき周りの声が
聞こえなくなる一方私は頭の中で
そんなどうでもいいことを考えながら
意識を落とした

グル「ｯA！」
王「医者はおらんのか！今すぐ連れてこい！！」

自分の腕の中で目を閉じてしまったA
息が荒く額にうっすら汗をかいているのが
わかり俺の焦りに拍車がかかる

トン「ペ神呼ぶか！？」
グル「今すぐ呼べ！」

遠くから突然聞こえたその声に
ハッと我に返る
ペ神をテレポートさせたトントンは
手を引いて連れてきた

しん「何事！？」
グル「手当してくれ！早く！！」

突然引き出されたペ神は困惑していたが
Aを見た瞬間的確に治療をしてくれた

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しん「､､､ふぅ､､､これでひとまず大丈夫かなぁ」
グル「大丈夫なのか」
しん「うん大丈夫､､､ストレスが原因だね〜何があったの？」
グル「､､､色々」

フェイリア王国に居てもAの
負担になるだけだろうということで
我々国までAをテレポートさせた

しん「まぁグルッペンがそんなに焦るなんてそうそうないからなぁ」
グル「うるさい」

我が要塞の医務室の個室にあるベットで
静かに眠るA
眉間にシワが寄っていたので頭を撫でれば
少しだけ表情が和らいだ気がした