【d!】たまり場 (ページ3)

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第3話ページ3

､､､あ、でも待って？
ここで婚約破棄を承諾したら
もしかして自由の身？
どうせこのまま陛下の妃になったとて
苦労することばっかりだろうし
この人私のことを
大切にしてくれる訳でもないし
この人のために私の時間を削って
生きるって､､､なんか､､､
すごい時間の無駄かもしれない

A「､､､わかりました」
王「！？､､､A令嬢、少し待ってくれないか」
王子「おぉ！やっと謝る気になったか！」

引き留めようとする陛下
勝ち誇ったような表情の殿下
涙を流すふりをしてほくそ笑んでいるリア
私は表情をひとつも動かすことなく
多くのギャラリーが見つめるこの空間で
一言言い放った

A「婚約破棄を承諾します」
王「少し考え直してくれないか？お願いだ」
A「､､､陛下」

貴方の娘になれないことが心残りでsｯ((((((王子「ちょっと待ってくれ！！俺が言ってるのはそんなことではない！！！」

この人ほんとうるさいんだけど

私がリアに謝罪をするもんだと
思っていた王子は激昂
汚い唾を撒き散らしながら
私に向かって指を指し理不尽に責め立てた

王子「婚約破棄に関しては俺がそう言ってるのだからお前がどれだけ嫌だと言ってもそうなのだ！！今俺が言ってるのはそれではなくリアについてだ！！！謝れ！」

なぜ私がわざわざリアに
身に覚えのないことで
謝罪しないといけないんだろう
それって必要なのかな
いやでも謝ったらさっさと帰れる？
え、でもなんかやだ

王「もうやめてくれ」
A「､､､陛下」

子供のように喚き散らす王子を無視
その横を素通りして陛下の前に跪いた

王「本当にすまない」
A「心から尊敬する陛下､､､貴方様の息女になれないことをとても残念に思います」
王「､､､すまない、君の時間を､､､貴重な時間を無駄にしてしまった」

陛下は何も悪くないのだが私に謝った
私もつられて頭を下げる
少しおいて顔をあげれば疲れきった顔を
している陛下と目が合った
さぁこれで婚約解消となった訳だが

王子「おい話を聞いているのか！！！」
A「､､､はぁ」

もう私は婚約者でもなんでもない
家に出戻りするのもなんか気が向かないので
国外で普通の平民と普通に恋して
普通に幸せな家庭を築いていこうか
でもその前に､､､このままこの人に
やられっぱなしっていうのもなんか､､､ねぇ