第2話 ページ2
そんな幼少期を迎えた私は
すくすくのびのびとまっすぐ育つ､､､
なんてことも無く
王子「リア！大丈夫か？､､､涙を流して、さぞ怖かっただろう」
リア「殿下､､､怖かったです､､､」
A「､､､」
いつまでこの茶番を眺めたら帰れるんだろ
目の前で行われる茶番を死んだ魚の目同様
いつ終わるのかと思いながら眺めていた
自分の意思を尊重されなかった環境によって
私は言われたことを淡々と
こなす人形のようになった
その上母親譲りの表情により
表情筋が死んでることから
冷酷の天使と呼ばれるまでになった
王「､､､はぁ､､､いい加減にしてくれ」
今日は殿下の思いつきで
急速に開かれた社交パーティー
多分こうやって婚約破棄を言い出したのも
それを大勢の前で私に突きつけ
恥をかかせてやろうなんて幼稚な考えから
それだけのためにパーティーを
開いたのだろう
私の横で何度目かも
分からないため息を着く陛下
王子は国民からの期待が大きかった
なんせなかなか跡継ぎが生まれなかった中で
やっと神様から授かったのだ
無理もない
だが王子が2人から受け継いだのは容姿のみ
頭に関しては驚く程にダメダメだった
顔だけのただの馬鹿がこの国の後継者､､､
そんなことを国民に言えるはずもなく
陛下はそれを国民に隠した
もちろん婚約者である私にも
だが1番身近に居なければならない私が
それに気づかなかない訳もなく､､､
だからといって婚約解消とか
めんどくさいからしなかったけど
こうやって相手から言われたなら仕方ない
手続きとかは相手がやってくれるだろう
もしかしたらすごく
ラッキーなのかもしれないとまでは思う
リア「陛下！あなたが一言謝罪をくださったなら私はお許し致します」
王子「リアお前はなんて優しいんだ」
おっとヘイトがこちらに､､､
勝手にふたりで盛り上がるのはいいけど
私も巻き込まれるのは聞いてない
怯えた表情を浮かべながらも
それをぐっとこらえて勇気を絞り出し
私に謝罪を求めるリア
その演技じみた行動になぜ殿下は
気が付かないのだろうと疑問を覚える
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作者名：さや
| 作成日時：2023年5月5日 22時
