キラキラヒカル…Hikaru.Y… (ページ47)

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タイミングの良いことに、その週の土曜日の午後、予定が空いているらしく。

先輩も疲れているだろうし、会う時間は少し遅くして、近くの映画館に行くことにした。

光「A！ごめん、遅れた！」

A「大丈夫です。慣れてるんで。」

光「だからそういう冷たい目で……、」

A「…先輩？」

案の定というか、なんというか。
待ち合わせ時間に遅刻した先輩が走ってきた。

遅刻することを当たり前とは思っていない…のは良いけれど、
走ってきて謝るくらいなら、もう少し早めに行動すればいいのに、とつくづく思う。

そんなことを思っていると、先輩が私を見つめて言葉を止めた。

何かおかしいところがあったか、不安になる。

光「……いやー、なんか…照れるな！」

A「え？そ、そうですか？」

光「いつも制服で会うじゃん？お互い私服ってなんか…新鮮～。」

A「……あ、はい…そう、ですね。」

先輩が照れたように視線を逸らすから、
思わず私もつられてしまった。

二人で会うことにばかり気を取られていたけれど、服装も状況もいつもとは違うわけで。

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