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光「……おー、A。」
A「こんにちは、八乙女先輩。」
光「あ、あのさ……、」
先輩への気持ちを自覚して、
告白をしたのが一週間前。
私は今まで通り、先輩に会いにいくこともなく、
メッセージや電話で連絡を取ることもなかった。
だからこうして顔を合わせるのも、
声を聞くのだって一週間振り。
A「遅刻ですよー。先輩の分、手伝いませんからね。」
光「……あれ?」
A「なんですか?」
光「え、なんか俺、夢見てた?この間のことってもしかして幻……、」
A「じゃないですけど?」
光「だよな!?おまえ俺のこと好……!」
自分で言葉にして、恥ずかしくなってしまったらしい。
先輩は言葉を止めて、慌てて口を抑えた。
咳払いを一つすると、私の隣に屈んで、
用意してあったスコップを手に取る。
光「……もうちょっと、なんか、変わるかと思った。」
A「変わってほしかったですか?」
光「……や、つーか、俺だけ意識してるみたいで恥ずかしーじゃん。」
A「私だってめちゃくちゃ意識してますよ?」
光「…全然見えねー。」
A「先輩が分かりやす過ぎるだけです。」
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作者名:環 | 作成日時:2019年4月14日 10時