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光「……A？」
A「………。」
光「え、あ……え！？それどういう…」
A「言葉通りですけど？」
口に出してしまった言葉に少しすっきりした気持ちを覚えながら、大半を占めていたのは焦りと緊張と不安だった。
けれど先輩があまりにも予想通りの反応を返すから、私の方が先に冷静になってしまって。
このままでは先輩が混乱して、勝手に結論を出し、
なんだ冗談かって笑って終わってしまう。
意地っ張りな私は、
それにきっと乗じてしまうから。
そうなる前に。
A「私、八乙女先輩のことが好きみたいです。」
もう一度、
唖然とする先輩に向けて。
はっきりと気持ちを伝えた。
光「なっ……な、な、なにっ、冗だ……、」
A「冗談じゃないです。」
光「だ、だっておまえ、俺のこと冷たい目で見たり、うざいって言ったり……、」
A「それは本当ですけど。」
光「本当なの！？」
A「でも、先輩がそれだけじゃないって、知ってるから。」
光「…………！」
先輩が慌てるのも、
動揺することも分かっていた。
先輩にとって私は、自分の話を最後まで聞いてくれる"良い後輩"。
きっとそれ以上でも、
以下でもなかったはずだから。
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作者名：環
| 作成日時：2019年4月14日 10時
