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その笑顔に陰りが見えるように思えるのは、悲しそうに笑った先輩を見てしまっているからだろうか。
次に会ったときちゃんと話を聞けたなら、
こんなに心配になることも、
彼を気にすることもなくなるだろうか。
光「うっす、A!今日も頑張ってんな!」
A「………。」
光「そ、そんな目で見んなよ!俺だって付き合いとか、その、色々あってだなー。」
A「いいです。先輩の遅刻にはもう慣れてるんで。」
光「怖い!後輩が怖い!」
次の週、八乙女先輩はいつも通りに中庭にやってきた。
先週言っていたことも、
表情も、なかったことにしたみたいに。
光「そんで、薮がさー、あ、薮って軽音部の……って、知ってるか。
俺のこと超〜〜バカにすんだよね。どうしたらいいと思う?」
A「そこは薮先輩に同意するので、どうしようもないと思います。」
光「ねーひどいよねー……って、同意すんの!?おまえ俺の味方じゃねーの!?」
A「別にどっちの味方になった覚えもないんですけど。」
光「気さくで仲良しな先輩と、話したことのない嫌みったらしい先輩を同列に扱うなよ!寂しいだろーが!!」
いつもみたいに続けられる、他愛のない世間話。
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作者名:環 | 作成日時:2019年4月14日 10時