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先輩の惚気話も、
おだてに弱くて調子に乗りやすい性格も、
異常に打たれ強い鋼のようなメンタルも、
それはともかくとして、
先輩の一途さは嫌いじゃない。
彼女のことを本当に好きで、
大切にしているのが、嫌でも伝わってくる。
それに、彼女が世界のすべてかのように話しているけれど、かと言って、それだけじゃない。
八乙女先輩が所属している軽音部は、とんでもない髪の色の人ばかりで、とにかくチャラくて。
だけど以前練習室で別人じゃないかと疑ったくらいに真剣な目で楽器を触っている先輩を見かけた。
音楽と真面目に向き合う、
違った表情を見せることも知っている。
光「なんか葉っぱとか見ても、彼女思い出しちゃうよねー。
緑化委員なんて、昔っから面倒な委員だと思ってたのに、いま結構楽しーわ。」
A「……。」
光「それに、今はAもいるし。」
A「え?」
光「Aっておもしれー奴だよなー。」
A「え、なんか先輩には言われたくないです。」
光「真面目だし、仕事もきっちりこなすし、よく出来た可愛い後輩だよ!」
A「……褒めても何も出ないですからね。」
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作者名:環 | 作成日時:2019年4月14日 10時