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自分の分の飲み物を口にしながら、
侑李は少し考えるように空を仰ぐ。
そうして再び視線を私まで戻した。
侑李「迎えに来るよ。」
A「え？」
侑李「だから、別にこれからも、来れる時は迎えに来てやるって言ってんの。」
そんなことはなんでもないかのように、侑李は言った。
A「え…え、いいの？実習とか、就活とか、忙しくなるんでしょ？」
侑李「別に？僕はそんなのでいっぱいいっぱいになるAとは違うからね。」
A「うわー、いつもだけど、やな感じー。」
侑李「…こういう時間も、ちょっとくらいは息抜きになるかもだしね。」
侑李は飲んでいたミルクティーの最後の一口を飲み切って、備え付けのゴミ箱にペットボトルを入れた。
それに倣って、私は暖を取るために開けていなかった手元のペットボトルを急いで開けて口を付ける。
別にそんな慌てて飲まなくていいよ、という侑李の声が途中で聞こえたけれど、飲む速度は緩めなかった。
なんとなく。
ただ、なんとなく。
侑李「さ、帰ろっか、」
先ほどの侑李と同じように、私もペットボトルをゴミ箱に入れたところで、欠伸を一つ落としてから侑李が言った。
特に反論もなく、私も侑李に付いて歩く。
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作者名：環
| 作成日時：2018年11月3日 16時
