イエスorイエス…Daiki.A… (ページ27)

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雄也「この人、誰？」

光「中高時代の、先輩。」

ピクリともしない私に気を使ってか、二人は先程までより幾らか小声で、端的に会話を進める。

雄也「てことは、有岡大貴とも同じ学校ってこと？」

光「そういうこと。で、」

一度言葉を切ると、光くんはまた、私の顔色を窺うように覗き見た。

躊躇している視線に、続きを促して頷く。

光「…前に言ってた、有岡に騙されてたって人。

まぁ2、3年前の話っぽいけどな？
この人が別のブログに散々書いてたから、女の間では有名だったって。」

雄也「光くん知らなかったわけ？」

光「知るわけねーじゃん。変なポエムばっかのブログ読む趣味ねーわ。」

雄也「…読んだんじゃん。」

光「情報収集として最近読んだだけだっつの。

まあ、俺が見たこの投稿と言い、Aが見た女の人といい、やっぱり有岡は、」

何も発することが出来ずにいる。

ただ呆然と、画面から目を離せずにいる。

雄也と会話をしていた光くんが、
ぎょっとして、狼狽えている。

ああ、いけない。

きっと私、酷い顔をしているんだ。

指先が冷たい。

爪先が冷たい。

喉の奥だけが焼けるように熱い。

私の様子に状況を把握した雄也が周りを見て、
ロビーから移動するように促した。

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