イエスorイエス…Daiki.A… (ページ1)

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何処か、遠くの方で名前を呼ばれた気がして、
沈ませていた意識を徐々に起こした。

まだ遠くに潜んでいるように、
意識は水中を漂っている。

ふわふわとした感覚の中に、
なにか甘い痺れを感じた。

「ん、」

首筋を這う感触に思わず声が漏れて、
自分の出した音に意識を浮上させた。

胸の先に痺れを感じる。

気怠い体を奮起させ、
重い瞼を持ち上げた。

「A、起きた？」

カーテン越しの月明かりに照らされた室内に、
自分ではない声が首筋辺りから響いた。

顎から耳にかけて、
少し硬い髪が擦れてくすぐったい。

気付けば、どうやら腰の辺りが重たい。

足も、穿いていたパジャマが脱げているのか
やけに解放感がある。

A「だい、ちゃ、？」

寝起きだからか、
そういうこと、をされているからか、

口からは自然と熱のある声が漏れていた。

大貴「ん。そ、俺。」

首筋から顔を上げた彼は、私の口に唇を一度優しく触れて、そのまま胸元に下りた。

A「また、こんな、時間に、来て、」

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